建帛社の『入門 レジャー・リゾート産業』が2026年3月31日に刊行された。著者は淑徳大学経営学部観光経営学科学科長・准教授の黒羽義典氏で、定価は2,090円(本体1,900円+税)。
観光産業を支えるレジャー・リゾート施設の歴史、事業特性、業界構造を整理したうえで、経営的な視点から開発、運営、集客、地域連携の全体像を体系的に学べる入門書。
「一般的に『遊び』として捉えられがちなレジャー・リゾート産業について、経営的な視点で解説する入門書が少ないことが、本書を上梓するに至った動機である」と著者は述べており、産業としての位置づけを体系的に示すことに主眼が置かれている。
本書は全7章で構成されている。第1章では「レジャー」「リゾート」の起源をたどり、日本における産業の成長・発展の経緯を整理する。第2章ではレジャー・リゾート施設の事業特性と多様な施設タイプを豊富な事例とともに紹介する。第3章・第4章では遊園地やテーマパーク、ゴルフ場、スキー場などの施設タイプごとに歴史的経緯を明らかにする。
第5章では施設経営の視点から事業サイクルと4つの事業ポイント、すなわち「立地選定」「コンセプト設定」「リピーター獲得」「追加投資のタイミング」について解説する。
なかでも第6章は、遊園地・テーマパーク、動物園、水族館、ミュージアム、日帰り温浴施設、ゴルフ場、スキー場、会員制リゾートの8分野にわたる「業界マップ」を収録しており、著者自身が「類書にはない最大の特徴」と位置づけている。レジャー・リゾート産業の全体像を一覧できる点で実務家にとっても参照価値が高い内容だろう。第7章では気候変動やインバウンドの増大、技術革新といった外部環境の変化を踏まえ、将来展望を示している。

著者の黒羽義典氏は、1996年に立教大学社会学部観光学科を卒業、1998年に同大学大学院社会学研究科を修了。その後、観光・レジャー産業の専門出版社においてレジャー・集客施設、観光地・地域活性化、シニアビジネスなどに関する企画・編集および調査・コンサルティング業務に長年従事した。2021年に淑徳大学経営学部に着任し、2024年より現職であるテーマパーク・遊園地など観光・レジャー施設の開発・運営手法の分析、および施設経営のあり方に関する研究に注力している。主な著書に『観光学全集 第6巻 観光産業論』(原書房、2015年、共著)、『観光経営学入門』(建帛社、2024年、共著)などがある。
本書は、観光学部・学科などで学ぶ大学生・短大生をはじめ、専門学校生や高校生まで幅広く活用できる構成となっているほか、すでに施設運営の現場で業務を担う実務家にとってもキャリアアップの参考資料として活用できる一冊だ。
書籍概要
- 書名:入門 レジャー・リゾート産業
- 著者:黒羽義典
- 発行:建帛社
- 発行日:2026年3月31日
- ISBN:978-4-7679-4802-7
- 定価:2,090円(本体1,900円+税10%)




