東北運輸局は8月4日、観光庁の「宿泊旅行統計調査(2026年5月・第2次速報)」に基づく東北運輸局管内(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県及び福島県)の集計結果を発表した。
2026年5月の東北管内における外国人延べ宿泊者数は197,650人泊となり、前年同月の168,260人泊と比較して17.5%増を記録。2024年1月から継続して同月最多を更新し続けている。
県別の内訳 宮城県がトップ、青森・岩手が大幅増
2026年5月の各県の外国人延べ宿泊者数の内訳は以下のとおりだ。
- 青森県:43,030人泊(前年同月比33.0%増)
- 岩手県:30,300人泊(前年同月比29.1%増)
- 宮城県:75,330人泊(前年同月比15.7%増)
- 秋田県:11,190人泊(前年同月比14.6%増)
- 山形県:16,960人泊(前年同月比15.3%増)
- 福島県:20,840人泊(前年同月比-6.7%)
6県合計の197,650人泊のうち、宮城県が75,330人泊と最多。青森県が33.0%増、岩手県が29.1%増と特に高い伸び率を示した。一方、福島県は前年同月比6.7%減となり、東北6県のなかで唯一マイナスとなった。
全国の前年同月比はマイナス9.0%だったのに対し、東北6県全体では17.5%増。全国の傾向とは対照的な増加を示した。
日本人宿泊者数も増加 前年同月比6.9%増の3,266,580人泊
同月の東北管内における日本人延べ宿泊者数は3,266,580人泊となり、前年同月の3,054,960人泊と比較して6.9%増となった。
各県の内訳は以下のとおりだ。
- 青森県:472,830人泊(前年同月比16.0%増)
- 岩手県:447,930人泊(前年同月比11.1%増)
- 宮城県:817,850人泊(前年同月比2.0%増)
- 秋田県:313,930人泊(前年同月比3.5%増)
- 山形県:370,660人泊(前年同月比マイナス0.9%)
- 福島県:843,380人泊(前年同月比マイナス5.4%)
日本人宿泊者数においても、青森県が16.0%増、岩手県が11.1%増と高い伸びを記録。全国の前年同月比6.9%増と東北6県全体の前年同月比6.9%増は同水準となった。山形県はわずかにマイナス0.9%、福島県はマイナス5.4%と前年を下回った。
全国シェアは1.4% 東京・大阪・京都への集中続く
2026年5月の外国人宿泊者の運輸局管内別宿泊先比をみると、東北運輸局管内のシェアは1.4%にとどまった。
全国的には「東京・京都・大阪」への集中が依然として高く、2026年5月時点では東京都が34.1%、大阪府が13.3%、京都府が4.4%を占め、この3地域で全体の57.7%に達した。残る42.3%が東京・京都・大阪以外の地域に分散している。
2019年5月時点では東京・京都・大阪の合計が60.1%、2025年5月が51.5%であったのに対し、2026年5月は57.7%と、前年からやや集中が強まる形となった。
東北管内のシェアは2019年5月が1.1%、2025年5月が1.1%、2026年5月が1.4%と、わずかながら増加傾向を示している。
2016年以降の推移 訪日需要の回復・拡大が続く
東北管内の外国人延べ宿泊者数は2016年以降、増加基調をたどってきた。2024年1月からは毎月、同月として過去最多を更新し続けており、2026年5月も記録を塗り替えた。
なお、2026年1月分の調査から、層化基準が「従業者数」から「客室数」へ変更された。このため、前年(同月)比や前年(同月)差の解釈にあたっては、見直しの影響が含まれている可能性があるとされており、数値の比較には留意が必要だ。




