宿泊市場は好調である。帝国データバンクによると、2025年度の国内旅館・ホテル市場は過去最高となる6.5兆円に達する見込みであり、観光庁の宿泊旅行統計でも2025年の外国人延べ宿泊者数は1億7992万人泊と前年比9.4%増加した。需要は拡大を続けている。しかし、多くの宿泊施設が実感しているのは、「売り上げは伸びても利益が残らない」という現実ではないだろうか。
その背景には、急激なコスト上昇がある。2025年度の最低賃金は全国加重平均1121円となり、66円の引き上げは制度開始以来最大となった。また、2026年6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.7%上昇し、食材やエネルギー価格も高止まりが続く。宿泊施設に欠かせない電気・ガス・水道料金は2020年比で20~40%上昇し、粗利益(GOP)を2~4ポイント押し下げる要因になっているとの分析もある。
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