城西国際大学は7月30日、東京都の「大学等と連携した観光経営人材育成事業」の一環として、「東京のナイトタイム観光を学ぶ観光経営人材育成講座」の受講生募集を開始した。
開講日は2026年9月26日(土)、12月19日(土)、2027年2月6日(土)の全3回。会場は城西国際大学 東京紀尾井町キャンパス3号棟(東京都千代田区平河町2-3-20)。受講料は無料。
対象は観光関連事業に従事している、または従事する予定で、東京都内に在住・在勤している方。定員は30名程度で、申込締切は2026年9月19日(土)。
訪日外国人旅行者の増加や旅行者ニーズの多様化を背景に、夜間の地域資源を活用する「ナイトタイム観光」への関心が高まっている。東京においても、夜ならではの魅力を生かしたコンテンツの創出や地域での消費拡大が期待されており、こうした取り組みを企画・運営できる観光経営人材の育成が急務とされている。
本講座はナイトタイム観光を都市経済や地域活性化を支える重要な経営資源と捉え、持続可能な観光経営を体系的に学ぶプログラムと位置づけている。
経済・ファイナンス・MaaSなど多角的視点で学ぶ 野村資本市場研究所・森ビルの実務家も登壇
本講座の特徴は、単なる観光論にとどまらない点にある。経済学、ファイナンス、MaaS(次世代移動サービス)、都市開発、イールドマネジメント、ビジネスプランニング、国際観光など、多角的な視点からカリキュラムを構成している。
講師陣には本学経営情報学部の教員に加え、野村資本市場研究所シニアフェローの関雄太氏、森ビル株式会社タウンマネジメント事業部の伊藤佳菜氏など、第一線で活躍する実務家を迎える。大学教員による学術的知見と、金融資本市場や都市開発の現場で培われた実務的視点を組み合わせた学びを提供する。
体験型プログラムも盛り込まれており、「東京アクアシンフォニー」の見学や、六本木ヒルズ・麻布台ヒルズ・虎ノ門ヒルズなどでのフィールドワークを実施。受講生は現地で得た知見をもとにグループワークや成果発表を行い、最終的には「稼げるナイトビジネス」の事業計画策定にも取り組む。
第1回(9月26日)のプログラム詳細
第1回は2026年9月26日(土)に開催。13時00分から13時15分の開会・概要説明を経て、以下の講義が行われる。
13時30分から14時30分は「ナイトタイム観光と経済学」。担当は本学経営情報学部の小松悟朗准教授。ナイトタイムエコノミー(NTE)の視点と経済学の手法を用いてナイトタイム観光の論点を整理し、後半のワークショップではグループでデータ分析を行い、理論と実証の双方からNTEへの理解を深める。
14時45分から15時45分は「ナイトタイム観光とファイナンス」。野村資本市場研究所シニアフェローの関雄太氏が担当。「観光×不動産ファイナンス」「エンタテイメント×デジタルファイナンス」という切り口から金融資本市場の潮流を理解し、観光産業への影響について考える内容。
16時00分から17時00分は「ナイトタイム観光とMaaS」。本学経営情報学部の石井伸一教授が担当。深夜バス、オンデマンド交通、シェアモビリティなどを取り上げ、夜の経済を「夜に動く人」と「消費する人」の行動データから捉え、都市の新しい価値を読み解く。
17時00分から18時00分は「ナイトタイム観光と行政機関の取組:東京アクアシンフォニー」。2026年3月28日にオープンしたお台場の新しいランドマーク「東京アクアシンフォニー」を見学する。幅約250メートル、高さ約150メートルを誇る世界最大級の噴水ショーが対象。担当は本学経営情報学部の担当教員。
第2回(12月19日)のプログラム詳細
第2回は2026年12月19日(土)に開催。
10時00分から11時00分は「ナイトタイム観光と企業の取組:森ビル株式会社」。森ビル株式会社タウンマネジメント事業部の伊藤佳菜氏が担当。東京都心の先進的な都市開発事例である六本木ヒルズ、麻布台ヒルズ、虎ノ門ヒルズなどで展開されている夜間イベントについて、具体的な取り組みを紹介する。
11時15分から15時30分は「ナイトタイム観光とフィールドワーク(1)現地視察」。講義の後、グループに分かれてフィールドワークに向けた準備を行い、現地視察を実施。対象地区は東京都心部を予定。担当は本学経営情報学部の担当教員。
15時45分から16時45分は「ナイトタイム観光とフィールドワーク(2)発表準備」。各グループでの現地視察を踏まえ、ナイトタイム観光における具体的な課題について意見交換を行い、発表に向けた提案などをまとめる。
17時00分から18時00分は「ナイトタイム観光とフィールドワーク(3)発表会」。各グループがフィールドワークで得られた成果や提案について発表し、質疑応答を行う。
第3回(2027年2月6日)のプログラム詳細
第3回は2027年2月6日(土)に開催。
13時00分から14時00分は「ナイトタイム観光とイールドマネジメント」。本学経営情報学部の石井伸一教授が担当。ピーク集中率など、複数のシナリオを想定したケーススタディ演習を通して、イールドマネジメントの実社会への適用について学ぶ。
14時15分から15時15分は「ナイトタイム観光とビジネスプランニング」。本学経営情報学部の赤木徳顕教授が担当。特定のターゲット層に訴求する体験価値の定義から、継続的に収益を生み出すビジネスモデルの設計までを実践し、持続可能な「稼げるナイトビジネス」の事業計画を策定する。
15時30分から16時30分は「ナイトタイム観光と国際観光の最新トレンド」。本学経営情報学部の黒澤武邦教授が担当。世界観光機関(UN Tourism、旧UNWTO)における議論などを踏まえ、国際観光の現状と課題を考察するとともに、東京におけるナイトタイム観光の今後の方向性を展望する。
16時45分から18時00分は閉会および交流会(3号棟カフェテリア)。なお、交流会に参加する場合は参加費3,000円を当日、現金で支払う。
申込方法と問い合わせ先
申込はメールまたは申込フォームで受け付ける。
メールでの申込先はinfo@tokyo-jiu.net。件名は「観光経営人材育成講座受講申し込み(氏名)」とし、本文には①氏名(ふりがな)、②住所、③電話番号、④会社・部署名、⑤役職、⑥受講申込理由、⑦本講座を知ったきっかけ、⑧2025年度講座への参加の有無を記載する。
申込フォームのURLはhttps://forms.gle/jR1TekYMVJ4sSqrN9。申込手続き完了後、事務局から連絡が入る。受講料は無料だが、交通費や飲食費などは受講者負担。なお、講義内容や講師は変更になる場合がある。
本事業は、東京都が観光関連事業者の経営力向上と観光産業の活性化を目的に、大学等と連携して、観光関連事業に従事する方などを対象とした新たな教育プログラムの開発・提供を支援するもの。城西国際大学ではナイトタイム観光を題材とした講座の開発・提供を通じて、東京の観光振興を担う次世代の観光経営人材の育成を目指している。





