ホテルオークラ、トルコ・カッパドキアに温泉スパリゾートを2028年開業へ 約3,500m²のスパ施設を併設


 株式会社ホテルオークラは7月28日、トルコ共和国カッパドキア地方のムスタファパシャ村において、『ホテルオークラ サーマルリゾート & スパ カッパドキア』を2028年に開業すると発表した。

 新たなパートナーであるKK Universal(本社:トルコ共和国、会長:Kaan Namlıcı)と連携して開発を推進。地域最大級となる約3,500m²のスパ施設を備えるラグジュアリーリゾートを目指す。

2015年発表の計画を刷新、新パートナーとともに再始動

 本計画は、2015年6月に発表した「オークラ スパ&リゾート カッパドキア」を継承・発展させたものだ。

 新たなパートナーであるKK Universalとの協議を経て、敷地を拡張。ミネラル豊富な温泉を活用したスパ施設を追加するなど、世界的に関心が高まるウェルネスニーズに対応した、より付加価値の高いリゾートへと計画を大幅に刷新した。これに伴いホテル名も新たに『ホテルオークラ サーマルリゾート & スパ カッパドキア』に改めた。

 ホテルオークラは、KK Universalが出資するホテル経営会社であるOluşum Grubu Gayrimenkul Yatırımları ve İnşaat Ticaret A.Ş.(オルシュム グルブ ガイリメンクル ヤティリムラル ヴェ インシャアト ティジャレット)と同ホテルに関する運営管理契約を2026年5月22日(金)に締結した。

 ホテルの実際の運営は、2015年2月に株式会社ホテルオークラと現地パートナー企業のSaraylı Turizm A.Ş.(サライリ ツーリズム)およびMSIC Gayrimenkul Yatırım ve Danışmanlık Ticaret Ltd. Şti.(エムエスアイシー ガイリメンクル ヤティリム ヴェ ダニシマンリク ティジャレット)の3社が共同で設立した合弁会社「Okura Saraylı Hotel Management A.Ş.」が担う。

 なお、ホテルオークラとKK Universalは、トルコ国内における今後のプロジェクトについても引き続き協議を進め、両社の連携を深めていく方針だ。

野外博物館のような歴史村、国連観光機関が「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に認定

 ホテルが建設されるムスタファパシャ村は、世界遺産を擁するトルコ・カッパドキア地方に位置する歴史ある村だ。

 かつては「シナソス」という名で知られたこの村には、教会やモスク、彫刻や装飾が施された石造りの家々が今も残り、まるで野外博物館のような趣を持つ。2021年には、観光を通じて地域の景観や文化、生物多様性などの地域資源の保全と価値向上に取り組む村として、世界観光機関(UN Tourism)により「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に認定された。
 
「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」は、持続可能な開発目標(SDGs)に沿って、観光を通じた文化遺産の保全や持続可能な開発に取り組む優良地域を認定するプロジェクトだ。

石造りの歴史建築を修復・活用、4棟構成で地下通路でつなぐ

 ホテルは、現地に残る石造りの建築物と新設する建物の計4棟で構成される。うち3棟は地下通路によって接続される予定だ。

 なかでも、新たに取得した歴史ある邸宅は、地域の歴史や文化を伝える象徴的な建築物として位置づけられており、KK Universalによる修復を経てホテル施設の一部として活用される予定だ。ムスタファパシャの街並みや建築の趣に調和しながら、オークラならではの美意識ともてなしを感じられるホテルを目指すとしている。

 施設の基本スペックは以下の通り。

  • 所在地:Ürgüp Caddesi, Yeni Mahalle, Mustafapaşa, Ürgüp / Nevşehir, Türkiye
  • 敷地面積:9,177.25m²
  • 延床面積:23,500.00m²
  • 階数:地上4階、地下1階
  • 客室数:102室
  • アクセス:ネヴシェヒル・カッパドキア空港から約55km

地域最大級・約3,500m²のスパ施設 トルコ伝統のハマムも

 ウェルネス体験の核となるのが、地域最大級となる約3,500m²のスパ施設だ。

 世界有数の温泉大国として知られるトルコの豊富な温泉資源を生かし、ミネラルを豊富に含む温泉水を活用した温浴施設を整備する。さらに、トルコ伝統の蒸し風呂である「ハマム」や屋内外のプールも備え、滞在を通じて心身を整えることができる環境を提供する。

 ホテル名に「サーマル(Thermal)」を冠しているように、温泉とウェルネスはこのリゾートの最大の特徴だ。

鉄板焼「さざんか」も出店 3つの料飲施設を用意

 館内には3つの料飲施設が設けられる予定だ。

 そのひとつが、鉄板焼をホテルレストランに取り入れた先駆けとして国際的に高い評価を受けるホテルオークラの鉄板焼「さざんか」。「さざんか」に加え、オールデイダイニングも用意される。

KK Universalとは戦略的パートナーシップ トルコ初のホテル開発実績も

 KK Universalは、イスタンブールを拠点に、不動産・観光・ホスピタリティ分野で事業を展開する国際的な投資グループだ。開発からブランド戦略、アセットマネジメント、運営までを一体的に手がけることで、一貫した価値創出を実現しているとされる。

 これまでに、トルコ初のファッションブランドが手がけるホテル「Vakko Hotel & Residences」や、マリオット・インターナショナルと協業しトルコ初のモクシーブランドのホテルとして開業した「Moxy Istanbul Beyoğlu」など、先駆的なホテル開発を実現してきた実績を持つ。強固な財務基盤とグローバルなパートナーシップを背景に、トルコおよびヨーロッパで成長を続けている。

 ホテルオークラとKK Universalは、カッパドキア単独の案件にとどまらず、トルコ国内における今後の事業展開に向けた戦略的なパートナーとして協議を進める関係にある。

ホテルオークラは80ホテル・24,036室を運営

株式会社ホテルオークラは1958年に設立、1962年にフラッグシップホテルである『ホテルオークラ東京』を開業した企業だ。資本金は30億円。「Best A.C.S.」(A:Accommodation、C:Cuisine、S:Service=最高の施設、最高の料理、最高のサービス)を掲げ、国内外で幅広く事業を展開している。

 現在は、オークラ ホテルズ & リゾーツとして、オークラ ヘリテージ、オークラ プレステージ、ホテルオークラ、オークラリゾートの4ブランド、ニッコー・ホテルズ・インターナショナルとして、グランドニッコー、ホテルニッコー、ニッコースタイルの3ブランド、これにホテルJALシティを加えた合計8ブランドを展開。子会社の株式会社オークラ ニッコー ホテルマネジメントにより、国内53、海外27の合計80ホテル、総客室数24,036室を運営している(2026年7月1日現在)。

 また、1962年に開業したホテルオークラ東京 本館を建て替えた新たなフラッグシップホテル『The Okura Tokyo』を2019年9月に開業した実績も持つ。

 
 

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