7月20日の「海の日」は、東京都内でも最高気温が35度を超える猛暑日となり、外に出るだけで大量の汗をかく厳しい暑さとなった。このような時期に新幹線を利用する際、意外と重要になるのが「何分前にホームへ上がるか」という点だ。早めにホームへ行けば安心と思われがちだが、真夏は少し考え方を変えた方が快適に移動できる。
私自身は、指定席を利用するのであれば、基本的には発車5分前にホームへ到着すれば十分だと考えている。特に東京駅では多くの新幹線が折り返し運転となるため、到着後に車内清掃が行われる。そのため、ホームには列車が入線していても、発車時刻の5分前を切ってからようやく扉が開くケースも珍しくない。場合によっては発車2~3分前まで乗車できないこともある。東海道新幹線は16両編成、東北・北海道新幹線では最大17両編成となる列車もあり、ホームは非常に長い。しかし、あらかじめ自分が乗車する号車に近い階段やエスカレーターを利用すれば、発車5分前にホームへ上がっても問題ない。
猛暑日となった7月20日、東京駅から東海道新幹線を利用した際、発車8分前にホームへ上がった。しかし、まだ車内清掃中で扉は閉まったまま。約3分間ホームで待つことになったが、その短時間でも汗が噴き出すほどの暑さだった。
もちろんホームに空調の効いた待合室が設置されている駅もあるが、規模はそれほど大きくない場合が多い。一方でコンコースには広い待合スペースがあり、冷房の効いたコンコースで待機し、乗車直前にホームへ向かう方が、体力の消耗も少なく熱中症対策にもつながる。
ただし、自由席を利用する場合は事情が異なる。確実に座るためには早めにホームへ並ぶ必要があるため、暑い時期はどうしてもホームで過ごす時間が長くなる。その意味でも、夏休み期間やお盆など混雑する時期は、あらかじめ指定席を予約しておくメリットは大きいと言える。
さらに、これは私自身の利用経験による印象だが、真夏は窓側席より通路側席の方が空調を感じやすく、またデッキに近い座席よりも車両中央付近の方が冷房が効いているように感じる。もちろん車両や混雑状況によって違いはあるものの、座席選びの参考にはなるだろう。
猛暑はしばらく続く見込みで、新幹線は快適な移動手段だが、駅での過ごし方を少し工夫するだけでも暑さによる負担は大きく変わる。ホームに長時間立ち続けるのではなく、コンコースを上手に活用しながら、効率よく快適に新幹線を利用したい。
(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)




