温泉街唯一の共同浴場「あったか湯」
福島県福島市にある高湯温泉は、吾妻連峰に連なる標高約750メートルの高地に位置する。温泉地は、磐梯吾妻スカイラインの入り口にあり、その全域が磐梯朝日国立公園に指定されている。磐梯吾妻スカイラインは、高湯温泉から同じく福島県の土湯温泉を結ぶ全長約30キロメートルの山岳道路。標高1622メートルのドライブが楽しめる観光ルートで、毎年11月中旬から4月中旬まで冬季通行止めとなる。今年は4月21日に開通した。
開湯から400年余りの高湯温泉の特徴といえば2010年、福島県庁により行い、全国で9番目となった「源泉かけ流し宣言」が思い出される。薬効の高さから「東北の草津」とも呼ばれる名湯だ。
温泉街には「花月ハイランドホテル」や、「旅館玉子湯」「安達屋」などの5軒の宿泊施設と、2軒の日帰り入浴施設があり、温泉はすべて源泉掛け流しで提供している。宿泊者にとってはうれしい「宿泊湯めぐり御朱印帳」も用意。「利用者から大変な好評を頂戴している」と高湯温泉観光協会。
あったか湯は、温泉街にある唯一の共同浴場で、露天風呂のみの設計だ。建物は昔の湯治場をイメージした和風建築で、木と石を基調とした男女別の露天風呂と、予約制の貸し切り露天風呂を用意している。あったか湯から約50メートル先には温泉街の憩いの場「あったか温泉公園」がある。近くには温泉神社や薬師堂があり、高湯温泉のパワースポットになっている。

温泉街唯一の共同浴場「あったか湯」

温泉神社
高湯温泉の泉質は酸性で、高血圧症、動脈硬化症、リウマチ、糖尿病などに効果があるとされている。観光経済新聞社が主催する「にっぽんの温泉100選」の25年度の総合ランキングは第67位。温泉100選の選んだ理由別の「泉質部門」は第44位となっており、その泉質が評価されていることがよく分かる結果といえるだろう。温泉の湧出量は毎分2589リットルで、泉温は43~49.4度となっている。
温泉街では現在、地域活性化にも力を入れている。その取り組みの一つが、高湯温泉観光協会が主導して進めている「高湯温泉オリジナル日本酒プロジェクト」。高湯温泉オリジナル純米大吟醸が来年の27年に誕生予定で、商品名は「吾妻翠」。吾妻連峰の大自然の中に湧く白濁翡翠(ひすい)のかけ流しの湯になぞらえて決定された。福島県のオリジナル酒米「福乃香」を使用。温泉街にある旅館などの宿泊施設や、飲食店で提供される予定だ。
【公式】ありのままの温泉 高湯温泉





