JALグループ、2026年6月の国際線旅客数が前年比96.7%に 国内線も92.8%と振るわず、第1四半期は両路線で前年割れ


 

日本航空(JAL)は7月24日、JALグループの2026年6月分および2026年度第1四半期(4〜6月)の輸送実績と運航状況を発表した。

国際線の旅客数は前年同月比96.7%、国内線は同92.8%といずれも前年を下回った。一方、国際貨物は前年比109.0%と堅調な伸びを維持している。

国際線:旅客数62万人超も、前年比は全方面で100%割れ

 JALグループ(JAL+JTA)の2026年6月の国際線旅客数は621,782人で、前年同月比96.7%となった。

 旅客キロ(RPK)は約34億6,377万人キロ(前年比94.0%)、提供座席キロ(ASK)は約41億6,300万座席キロ(前年比97.0%)で、座席利用率は83.2%(前年同月85.9%)だった。

 方面別の内訳は以下の通り。

  • 北米:旅客数143,776人(前年比90.2%)、利用率83.0%(前年同月87.6%)
  • 欧州・中東:旅客数55,816人(前年比91.0%)、利用率83.9%(前年同月86.8%)
  • 東南アジア・オセアニア:旅客数180,152人(前年比98.3%)、利用率81.0%(前年同月83.1%)
  • 東アジア:旅客数180,025人(前年比101.9%)、利用率82.7%(前年同月81.0%)
  • ハワイ・グアム:旅客数62,013人(前年比99.1%)、利用率89.6%(前年同月90.5%)

 東アジアが唯一前年比101.9%と前年を上回ったが、北米(90.2%)と欧州・中東(91.0%)が大きく落ち込んだ。ハワイ・グアムも99.1%とわずかに前年を下回った。

 2026年度第1四半期(4〜6月)累計の国際線旅客数は1,947,506人(前年比99.6%)、RPKは約108億1,353万人キロ(前年比97.9%)、座席利用率は84.9%だった。

国内線:旅客数283万人、前年比92.8%に落ち込む

 JALグループ(JAL+J-AIR+JAC+HAC+JTA+RAC)の2026年6月の国内線旅客数は2,832,647人で、前年同月比92.8%となった。

 RPKは約21億4,912万人キロ(前年比93.3%)、ASKは約27億2,781万座席キロ(前年比96.1%)。座席利用率は78.8%(前年同月80.0%)だった。

 路線別では、羽田〜女満別が前年比111.4%、羽田〜とかち帯広が同110.3%と好調だった一方、羽田〜秋田(74.9%)、羽田〜南紀白浜(74.9%)、羽田〜伊丹(85.9%)、関西〜石垣(78.9%)、名古屋(中部)〜那覇(66.2%)など、落ち込みが目立つ路線も多数見られた。

 利用率が高かった路線では、羽田〜宮古が92.3%、羽田〜石垣が89.2%、成田〜伊丹が90.8%、仙台〜札幌(新千歳)が87.6%などとなった。

 一方、利用率が低かったのは、羽田〜南紀白浜の53.8%、那覇〜北大東の52.0%、鹿児島〜松山の44.9%などで、路線間で利用状況の差が大きかった。

 主要路線の2026年6月実績(旅客数・前年比・利用率)は以下の通り。

  • 羽田〜札幌(新千歳):301,013人(前年比100.4%)、利用率87.3%
  • 羽田〜福岡:260,655人(前年比95.2%)、利用率78.2%
  • 羽田〜那覇:201,386人(前年比96.2%)、利用率82.0%
  • 羽田〜伊丹:192,407人(前年比85.9%)、利用率85.6%
  • 羽田〜熊本:73,046人(前年比98.2%)、利用率76.4%
  • 羽田〜鹿児島:68,954人(前年比94.4%)、利用率69.4%
  • 那覇〜宮古:52,357人(前年比87.3%)、利用率79.5%
  • 那覇〜石垣:39,213人(前年比83.7%)、利用率71.6%

 2026年度第1四半期(4〜6月)累計の国内線旅客数は8,832,736人(前年比97.3%)、RPKは約67億2,255万人キロ(前年比97.7%)、座席利用率は79.3%だった。

国際貨物は第1四半期で前年比111.5%と好調継続

 JALグループの2026年6月の国際貨物重量は53,136トンで、前年比109.0%と引き続き前年を上回った。国際郵便は937トン(前年比89.2%)と前年を下回った。
 
 国内貨物は24,033トン(前年比91.3%)、国内郵便は2,553トン(前年比103.3%)だった。

 2026年度第1四半期(4〜6月)累計では、国際貨物が157,615トン(前年比111.5%)、国際郵便が2,907トン(前年比88.6%)、国内貨物が74,802トン(前年比93.9%)、国内郵便が7,301トン(前年比100.3%)となった。

運航状況:グループ全体で2万7,936便を運航、定時出発率は82.8%

 2026年6月のJALグループ全体の運航便数は27,936便(国内線23,589便、国際線4,347便)で、グループ全体の運航率は95.7%、定時出発率は82.8%だった。

 JAL単体では、国内線20,810便・国際線3,688便の計24,498便を運航。運航率は96.3%、定時出発率は84.1%(国内線85.2%、国際線77.4%)だった。

 JALの欠航便は932便(国内線883便、国際線49便)で、うち天候によるものが799便(国内線757便、国際線42便)と全欠航の大半を占めた。機材故障による欠航は30便、機材繰りによる欠航は90便だった。

 遅発便はJAL全体で3,904便。内訳は機材繰りによるものが2,251便と最多で、次いでその他1,344便、機材故障211便、天候98便の順だった。

 目的地以外への着陸は11便(天候6便、機材故障1便、その他4便)、発地への引き返しは28便(天候25便、機材故障3便)だった。

 JTA(日本トランスオーシャン航空)は国内線1,693便・国際線58便を運航し、運航率93.2%・定時出発率73.8%。RACは国内線958便・国際線482便を運航し、運航率84.1%・定時出発率76.8%だった。ZIPは国内線128便・国際線119便を運航し、運航率97.0%・定時出発率79.7%だった。

 なお、JTA運航の国内線旅客便は2021年4月から一部がJAL便名での運航となっており、SJO運航の国際線旅客便は2024年8月から一部がJAL便名での運航となっている。

 定時出発率は、運航した便のうち出発予定時刻より15分以内に出発した便の割合で算出。遅発便は出発予定時刻から15分以内に出発しなかった便を対象としている。

参考:実績数値の算定方法について

 国際線の各数値は2020年度より「他社運航便のうちコードシェアによる自社販売分」を除いて算定。また、2020年度からのIFRS適用に伴う収入計上ルールの変更により、特典航空券での搭乗客が有償旅客に含まれており、旅客数・RPK・座席利用率にも反映されている。国内線については2025年度下期ダイヤより、FDA運航コードシェア便の販売分を除いて算定している。

 
 

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