私の視点 観光羅針盤
シンガポールの最有力英字新聞The Straits Times(1845年創刊、世界16都市に支局)による日本の皇室典範改正の詳細記事が大きな話題になっている。新聞報道では日本の世論の約8割が女性天皇に賛成かつ愛子内親王への絶大な人気にもかかわらず、男系男子継承のみに固執することへの批判。欧州の王室では王位の直系長子継承が主流になっており、ジェンダー平等という世界の潮流に反する日本の動きへの批判。旧宮家の男系男子を皇族として迎えるという非現実的な政治的妥協案に対する批判。国会での十分な議論を踏まえた「立法府の総意」形成が著しく軽んじられ、また国民の幅広い理解と納得に基づく「国民の総意」形成を実現するための民主主義的プロセスを欠いた高市政権による独断的な皇室典範改正の動きは極めて異常であり、時代錯誤であると批判されている。
マレーシアのマハティール氏は1981年の首相就任後、「ルックイースト(東方政策)」を提唱。高い労働倫理や経済成長を実現した日本や韓国をモデルにしてマレーシアの産業発展を推進した。IMF(国際通貨基金)統計では、80年のGDP世界ランキングのトップは米国、日本は2位、韓国28位、マレーシア48位、シンガポール62位。
70~80年代の自民党は「三角大福中」と称される派閥領袖が互いに競い合い、日本の発展に尽力していた。例えば、大平正芳氏は78年に首相に就任した後、直ちに九つの政策研究グループを発足させた。(1)田園都市構想研究(2)対外経済政策研究(3)多元化社会の生活関心研究(4)環太平洋連帯研究(5)家庭基盤充実研究(6)総合安全保障研究(7)文化の時代研究(8)文化の時代の経済運営研究(9)科学技術の史的展開研究。いずれの政策研究グループも著名な学者が議長を務め、大学教授、在野の碩学(せきがく)、各省庁の官僚が参画し、多様な研究成果を重要な国家政策に反映させた。
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