【いらっしゃいませ!】新潟県湯沢町・越後湯沢温泉 雪国の宿 高半 湯元の歴史と川端文学


浴場。湯は加温、加水をしない源泉掛け流しだ

 「雪国の宿 高半」は、越後湯沢温泉の湯元として、約940年にわたり代々その源泉を守り、伝えてきた。

 温泉は毎分約295リットルの自然湧出。泉質はpH9.6のアルカリ性単純温泉で、やわらかな肌ざわりが特徴だ。同館はこの湯を加温、加水をせずに、源泉掛け流しで使っている。貴重な湯を大切に使おうと、「湯量以上の浴槽を作らない」方針を徹底している。

 「大きさや派手さはありませんが、自然に湧く湯の範囲で、無理なく温泉自体を楽しんでいただくことが、当館らしさの一つです」と館主の高橋五輪夫さん。

 同館は川端康成の小説『雪国』ゆかりの宿としても知られる。川端が同館に3年間逗留(とうりゅう)。この小説を書き上げたのだ。館内に川端作品の図書や資料、新潟県内作家の作品を展示。「泊まるだけではなく、雪国の文化に触れ、静かに過ごしていただける空間づくりを進めています」(高橋さん)。

 施設は”昭和の旅館建築”で、ゆったりとした空間が特徴。「湯元としての歴史を感じられるように、古くても残すべきもの、そして直すべきものを見極めながら、施設を少しずつ磨き上げていきたい」。

 宿に泊まる楽しみの一つ、料理は、「地元の食材を使い、昔ながらの伝統とおいしさが伝わるように努力しています」。新潟といえば米。同館は特A級の南魚沼産、新米の時期は地元湯沢産のコシヒカリを昔ながらの釜炊きで提供している。

 今後の経営について高橋さんはこう強調する。「『源泉掛け流しの温泉』『雪国の文化』『読書と静養の時間』を大切にしたい。スキーやインバウンドで越後湯沢を訪れるお客さまが増える中でも、流行に合わせて施設やサービスを大きく変えるのではなく、地域に根差したその土地ならではの価値を、国内外のお客さまに分かりやすく伝えていきたいです」。

 【客室32室、1泊2食2万1千円から】


浴場。湯は加温、加水をしない源泉掛け流しだ

【公式サイト】雪国の宿 高半

 
 

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