山口氏
観光経済新聞社は18日、観光業界の有識者を招いたオンラインセミナー「観光経済新聞チャンネル」の第58回配信を行った。福井県あわら温泉の旅館、グランディア芳泉常務取締役の山口高澄氏が、「地方旅館の逆転戦略 SNS総フォロワー11万人の若旦那が語る『選ばれる旅館』のつくり方」をテーマに講演した。
山口氏は、コロナ禍による個人旅行需要の拡大や、北陸新幹線延伸を機にSNSでの情報発信を本格化。顧客とのミスマッチを減らす等身大な発信に努め、現在は総フォロワー数11万人以上を誇る。「SNSを始めてから人手不足はなくなった」と採用面での効果も実感している。
SNS戦略で重視することとして、「投稿内容の黄金比率」を挙げた。10本中5本は流行に独自のアレンジを加えた”バズる”動画で認知を拡大し、3本は他旅館や地域の魅力を伝える動画、残る2本は自社の取り組みやビジョンを発信する発信に充てる。実際に投稿した動画を紹介しながら、「面白いだけで終わる動画は絶対に作らない。必ず『福井、あわら温泉、旅館っていいな』という落としどころ=ゴールをつけている」と説明した。
また、「まずは成功事例を徹底的にまねることが大切」とし、自己流にこだわらず、実践しながら自分なりの工夫を加える重要性を指摘。「経営者の言葉は思っている以上に影響が大きく、人を引きつける力がある。SNSを利用して考えを発信することで、自身のマインドや経営が(良い方向に)変わっていく」と助言した。
次回は7月2日午後1時から、CSクレイジーバンド代表の山田修司、シーストーリーズ代表の川原礼子の2氏が「夏のピークにまだ間に合う 実践的カスタマーハラスメント対策講座」と題して講演する。締め切りは7月1日午後5時。申し込みフォームから受け付けている。

山口氏




