【交通トレンド分析339】東海道新幹線運転見合わせで「カーシェア」を活用してみた 鳥海高太朗


 6月19日金曜日の夕方、東海道新幹線は浜松駅で発生した、線路内に人が立ち入り接触した事故の影響で、3時間以上にわたり運転を見合わせた。私自身もその影響を受けた1人であった。

 この日はレギュラー出演している静岡第一テレビの番組を終え、静岡駅18時41分発のひかり号で東京へ戻る予定だった。しかし駅へ向かう途中(18時ごろ)に運転見合わせの情報が入り、当初は短時間で再開すると思っていたものの、その後、線路内立ち入りだけでなく、人との接触事故であることが判明し、警察による現場検証が必要となることから、再開まで2~3時間以上かかる見込みとなった。

 運転見合せ区間は東京―新大阪間へ拡大。私は20時から都内でお世話になっている方との食事会の予定が入っていたため、途中からでも参加する方法を検討した結果、18時半ごろにカーシェアを利用して東京へ向かうことを決断した。

 レンタカーを借りて、都内で乗り捨てする方法も考えたが、最も早く出発できるのは会員登録済みのカーシェアだった。スマートフォンで予約し、そのまま乗車できる手軽さは大きなメリットである。一方でカーシェアは乗り捨てができず、翌日に静岡へ返却しなければならないという欠点もあったが、時間を優先した。

 結果的に静岡から東京都内までは約2時間半。渋滞もなく21時15分ごろには会場へ到着し、食事会に途中参加することができた。車で来たためお酒は飲めなかったが、食事会後にそのままカーシェアで帰宅し、翌朝改めて静岡へ返却に向かった。結果的にカーシェア料金は約1万3千円、高速料金を含めると総額は2万円を超えた。それでも予定に参加できたことを考えれば、この方法で良かったと思っている。

 今回学んだのは、交通トラブル時に複数の選択肢を持っておくことの重要性だ。在来線(東海道線)や高速バス、ホテル宿泊という方法もあったが、後ろの予定に応じて最適な判断は変わる。都内に戻れれば良いのであれば、在来線利用や運転再開まで食事をしながら待つという判断もできた。幸いにも新幹線乗車前だったことも大きかった。

 こうした事態に備えて、レンタカーやカーシェアを利用する可能性がある場合はETCカードを常に携帯しておくことも大切だと思った。私自身、今回ETCカードがあったことで高速道路をスムーズに利用できた。

 新幹線に限らず、突然の運休や遅延は起こり得る。だからこそ、日頃から代替手段を考えておくことが、いざという時の安心につながることを今回身をもって感じた。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
 

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