JTB、アジアのリーディングDMC「EXO Travel Group」を傘下に 「世界No.1のDMCリーディングカンパニー」の地位確立へ


欧米豪からの富裕層市場に強み、30年超の歴史持つBコープ認証企業を買収

 JTBは6月18日、「EXO Travel Group」ブランドを所有するAll Wise Holdings Pte. Ltd.(以下、EXO Travel)の株式をグループ会社を通じて譲受することで合意した、と発表した。

 EXO Travelは、アジアを中心にB2B市場で事業を展開するDMC(デスティネーション・マネージメント・カンパニー)だ。1993年設立。30年以上にわたり培ってきた信頼と実績、上質なサービス提供を通じて、常に高い顧客満足度を維持してきた企業として知られる。

 JTBはこの買収を通じ、日本を基盤とした従来の交流創造事業から、世界各地が多方向につながり合う新たな交流創造へと進化を目指す。「世界発、世界着。」を掲げ、グローバル交流創造を加速させる構えだ。

EXO Travel Groupとは

 EXO Travelは、地域の魅力を生かしたオーダーメイド旅行や体験を企画・運営するアジアを代表するDMCだ。本社登記はシンガポールで、実務上の本社機能はタイ・バンコク拠点が担う。代表者はHamish Keith氏。

 一般的な観光地巡りだけでなく、文化体験や自然体験など、その土地ならではの体験を重視したプランが特徴。世界中のトラベルアドバイザー、ツアーオペレーター、業界パートナーと連携し、顧客へのサービス、環境や地域社会への配慮、イノベーションに重点を置いた、質の高い地域に根ざした旅行体験を提供してきた。

 また、米国の非営利団体「B Lab」が運営する国際的なサステナビリティ認証制度であるBコープ(B Corp)認証を取得済みの企業でもある。

 アジア域内の展開国は、タイ、ベトナム、ラオス、カンボジア、インドネシア、マレーシア、シンガポール、日本、韓国、ミャンマーの10カ国。アジア主要国での基盤構築にとどまらず、エジプト、モロッコにもデスティネーション拠点を有し、その領域はすでにアジア域外へと広がりを示している。

欧米豪の富裕層市場に強固な顧客基盤

 EXO Travelの強みは複数ある。

 特に注目されるのが、欧州、北米、豪州からの富裕層市場における強いブランド力だ。パートナー企業からの厚い信頼は、EXO Travelの提供する価値の源泉そのものとされる。

 加えて、デスティネーションであるアジア域内での広範な展開国数を生かした商品開発力と、刻々と変化するニーズへの柔軟な対応力も発揮してきた。

 さらに、複雑な手配を簡素化し、顧客の利便性を飛躍的に高める独自のデジタル技術も強みのひとつ。これにより、物理的な距離を超え、欧米豪のパートナー企業とアジアの目的地をシームレスにつなぎ、パートナー企業のビジネス成長とその先の顧客体験の向上にも深く寄与してきた。

JTBグループの狙いと今後の事業展開

 JTBグループは今回の買収により、EXO Travelの保有する強固な顧客基盤(ソースマーケット)と多面的なサービス提供基盤(デスティネーション)を、自グループの事業と融合させる方針だ。

 また、グループ会社であり訪日旅行事業を牽引する株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベルの優位性と、訪アジア旅行事業を中心とするEXO Travelの強みを生かすことで、顧客満足度のさらなる向上を目指す。

 加えて、EXO Travelの複数国展開を基盤に、日本を含むアジアを一体の旅の目的地として捉え、高まるマルチデスティネーションニーズ、すなわち一度の旅行において複数の国や地域を同時に回遊する旅行需要への対応体制を構築する。

 買収後のJTBグループの事業展開として、以下の3点を掲げている。

  • 欧米豪発・(日本を含む)アジア着市場における強固な顧客基盤の確立と事業拡大の推進

  • セールス&マーケティングおよびオペレーション機能の統合・効率化によるシナジー最大化への体制構築

  • 双方の強みを最大限に生かし、アジアNo.1 DMCの実現。さらに、JTBグループの既存グローバルDMC事業との戦略的融合により、世界No.1のDMCリーディングカンパニーとしての地位を確立し、業界の発展に貢献

「グローバルに展開するDMCとして、世界各地で生まれる多様な交流を支え」

 JTBは今回の合意についてこう表明している。「グローバルに展開するDMCとして、世界各地で生まれる多様な交流を支え、人々の心をつなぐ豊かな交流を創出してまいります」。

EXO Travelのコーポレートサイトはhttps://www.exotravel.com/

 
 
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