株式会社トリップエックス(本社:神奈川県横浜市、代表取締役CEO:西村拓人、以下「TripX」)と、箱根で温泉旅館とVillaを展開する株式会社一の湯(本社:神奈川県足柄下郡箱根町、代表取締役社長:小川尊也、以下「一の湯」)は2026年6月16日、旅館向けAIレストラン配席システム「Tripboxレストラン配席AI」を共同開発し、TripXが同日より宿泊DXプラットフォーム「Tripbox」の新プロダクトとして提供を開始した。全国の旅館・ホテルへの展開を進める。

一の湯では年間12万人以上の宿泊客を受け入れており、主力プランである「1泊2食付き」に伴い、朝食・夕食の2回にわたるレストラン営業と、予約内容を把握したうえで配席を組み立てる「レストラン配席業務」が日常的に発生する。
近年はインバウンド対応、アレルギー・ベジタリアン・ヴィーガン対応、複数の食事コース、記念日利用、子ども連れ客への対応など、業務内容は多岐にわたる。ミスが許されない性質上、従来は書き漏れや書き間違いを防ぐためのダブルチェックも実施しており、1レストランあたり60分〜90分(1日あたり)を要していた。
こうした課題を解決するため、TripXと一の湯が共同でシステムを開発した。
「Tripboxレストラン配席AI」は、あらかじめ配席のロジックを設定しておくことで、その日の宿泊客の人数や組数に応じて自動で配席を完了する仕組みだ。
操作ステップは「①予約情報の取り込み ②配席ボタンを押す ③微調整して完了」の3段階とシンプルな設計になっており、複雑なマニュアルは不要とされている。
一の湯への導入により、最大90分かかっていた配席業務が30分に短縮され、約70%の時間削減を実現した。また、ホワイトボードへの手書きやマグネットの貼り付けによる作業からタブレット操作へと移行し、テキストの音声入力、複数画面でのリアルタイム情報共有、日々のデータの蓄積が可能になった。
同システムは自動化を進める一方で、完全無人運用ではなく、人による最終確認と微調整を前提とした設計を採っている。間接業務を削減することで、スタッフが接客というコア業務に集中できる環境をつくることを目的としている。
TripX代表取締役CEO・西村拓人は次のようにコメントした。
「TripXの原点でもある箱根の地で、『一の湯』様と共同開発という形でご一緒できたことを、大変うれしく思います。レストランの配席と一言で言っても、宿泊客のリスト管理や食事内容の把握、団体客を含めた席割りなど、実際の業務は非常に多岐にわたります。今後もオペレーションの現場により深く寄り添い、業務効率化の幅をさらに広げていければと考えています」
一の湯代表取締役社長・小川尊也は次のように述べた。
「創業396年という長い歴史の中で、私たちが最も大切にしてきたのは、伝統を守ること以上に、時代に合わせて自らをアップデートし続ける『革新』の精神です。宿泊業界におけるDXは、単なるコスト削減や作業の効率化が目的ではありません。AIやテクノロジーの力で現場の心理的・物理的なストレスを軽減し、スタッフが本来の役割である『お客様に向き合い、サービスに集中できる環境』を創り出すことこそが、真の目的であると考えています」
小川社長はさらに、「今回の導入により生み出された『時間』と『心の余裕』を、お客様への一歩踏み込んだおもてなしや、人間だからこそ提供できる『あたたかみ』のある接客に充て、これからもお客様に選ばれ続ける新たな宿泊体験を提案してまいります」と続けた。
一の湯では現在、一部店舗での導入から開始しており、TripXは全店舗への拡大支援も継続する予定だ。TripXはこれまで取り組んできたレベニュー分析やメールの自動対応に加え、今回の「レストラン配席AI」を新プロダクトとして加え、全国の旅館・ホテルへの提供を進めていく。
TripXは宿泊・観光分野に特化した東大発AIスタートアップとして2025年4月に設立。宿泊事業者への生産性向上プロダクト「Tripbox」の提供や、観光地と連携したソリューションの開発を手がける。ホテルおかだ常務取締役・日本旅館協会EC/DX委員長の原洋平がCOOを務め、現場知見をもとにしたAI活用を推進している。
一の湯は寛永7年(1630年)創業の老舗温泉旅館を中心に、箱根湯本・塔ノ沢・仙石原に計9施設の旅館と貸切ヴィラ1棟を運営する。「宿泊の常識を変え、宿泊によって日常生活の豊かさを提案する」を経営理念に掲げ、2025年12月には滞在特化型の宿泊ブランド「ICHI-VILLA CROSSROAD HAKONE」を開業した。
サービス概要
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サービス名:Tripboxレストラン配席AI
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提供開始日:2026年6月16日
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提供元:株式会社トリップエックス
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対象:全国の旅館・ホテル
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主な機能:予約情報の自動取り込み、AIによる自動配席、タブレットでのリアルタイム情報共有、データ保存
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導入効果(一の湯実績):配席業務時間を最大90分から30分へ短縮(約70%削減)
株式会社一の湯 代表取締役社長 小川 尊也氏
Before and After




