東北の外国人延べ宿泊者数、2026年3月は244,580人泊 前年同月比27.3%増で同月最多を更新中


 東北運輸局は6月3日、観光庁の「宿泊旅行統計調査(2026年3月・第2次速報)」に基づき、東北運輸局管内(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県及び福島県)における外国人延べ宿泊者数の集計結果を発表した。2026年3月の東北管内の外国人延べ宿泊者数は244,580人泊となり、前年同月の192,060人泊と比較して27.3%増を記録。2024年1月から継続して同月最多を更新し続けている。

 東北管内の外国人延べ宿泊者数は、244,580人泊。前年同月の192,060人泊から27.3%増となった。2024年1月以降、毎月同月の最多記録を更新し続けており、インバウンドの勢いが東北地域で持続していることが数字で裏付けられた。

 参考として、2026年3月の東北管内の日本人延べ宿泊者数は2,907,060人泊。前年同月の2,771,570人泊と比較して4.9%増となっている。

 なお、2026年1月分の調査から、層化基準を「従業者数」から「客室数」へ変更しており、前年同月比や前年同月差の解釈にあたっては、この見直しの影響が含まれている可能性がある点に留意が必要だ。また、2025年1月以降のデータは月ごとの第2次速報値である。

県別の外国人延べ宿泊者数

 2026年3月の各県の外国人延べ宿泊者数は次の通りだ。

 宮城県が95,460人泊と最多で、東北全体の約39%を占める。続いて福島県が42,670人泊、山形県が36,790人泊、青森県が31,630人泊、岩手県が28,510人泊、秋田県が9,520人泊の順となっている。

 前年同月比でみると、宮城県が51.2%増と最も高い伸びを示した。次いで岩手県が40.4%増、青森県が37.2%増と続く。一方、秋田県はマイナス12.1%、山形県はマイナス3.2%と前年を下回った。全国の前年同月比はマイナス3.6%であり、東北全体が27.3%増という結果は、全国の傾向とは対照的な動きを示している。

全国シェアにおける東北の位置づけ

 外国人宿泊者の運輸局管内別宿泊先比においても、東北の存在感が高まっている。

 2026年3月における全国シェアは、東北運輸局が1.7%を占めた。2019年3月の1.1%、2025年3月の1.3%から着実に上昇しており、東北が外国人宿泊者を取り込む割合が年々拡大していることが確認できる。

 全国の宿泊先分布をみると、2026年3月は東京都が32.6%、大阪府が13.5%、京都府が9.5%を占める。東京・京都・大阪の3都市が全体の55.6%を占める一方、それ以外の地域が44.4%を占める構図となっている。この「東京・京都・大阪以外」の割合は、2019年3月の48.2%から2025年3月に41.3%へと低下したが、2026年3月は44.4%と持ち直した。東北のシェアが1.7%に拡大したことは、この回復傾向を反映したものといえる。

 各運輸局・都市のシェアは以下の通りだ。

2026年3月

  • 東京都:32.6%

  • 大阪府:13.5%

  • 京都府:9.5%

  • 九州運輸局:8.5%

  • 関東運輸局(東京都除く):8.0%

  • 北海道運輸局:7.2%

  • 中部運輸局:5.2%

  • 沖縄総合事務局:3.9%

  • 北陸信越運輸局:3.7%

  • 近畿運輸局(大阪府・京都府除く):2.5%

  • 中国運輸局:2.2%

  • 四国運輸局:1.4%

  • 東北運輸局:1.7%

2025年3月(参考)

  • 東京都:34.7%

  • 大阪府:13.5%

  • 京都府:10.6%

  • 九州運輸局:8.1%

  • 関東運輸局(東京都除く):7.6%

  • 北海道運輸局:6.3%

  • 中部運輸局:5.4%

  • 沖縄総合事務局:4.4%

  • 北陸信越運輸局:3.2%

  • 近畿運輸局(大阪府・京都府除く):1.9%

  • 中国運輸局:1.9%

  • 四国運輸局:1.3%

  • 東北運輸局:1.3%

2019年3月(参考)

  • 東京都:26.2%

  • 大阪府:15.2%

  • 京都府:10.4%

  • 九州運輸局:8.9%

  • 関東運輸局(東京都除く):9.7%

  • 北海道運輸局:7.3%

  • 中部運輸局:6.9%

  • 沖縄総合事務局:6.0%

  • 北陸信越運輸局:2.3%

  • 近畿運輸局(大阪府・京都府除く):2.9%

  • 中国運輸局:2.0%

  • 四国運輸局:1.1%

  • 東北運輸局:1.1%

日本人延べ宿泊者数の動向

 東北管内の日本人延べ宿泊者数についても、各県の内訳が明らかになっている。

 2026年3月の各県の日本人延べ宿泊者数は次の通りだ。

 福島県が802,510人泊と最多。続いて宮城県が759,520人泊、岩手県が395,890人泊、青森県が358,990人泊、山形県が332,690人泊、秋田県が257,460人泊となっている。6県合計は2,907,060人泊だ。

 前年同月比をみると、東北全体は4.9%増。全国の前年同月比は17.4%増となっている。県別では、福島県が6.8%増と最も高い伸びを示した。一方、秋田県がマイナス4.3%、宮城県がマイナス3.0%、山形県がマイナス1.4%、青森県がマイナス1.3%、岩手県がマイナス0.3%(編集注:岩手県については原資料から読み取れる範囲でのデータを記載)と前年を下回った県も複数あった。

 なお、日本人延べ宿泊者数の推移を2016年から2026年にかけてみると、東北全体では数年にわたって変動を繰り返してきた。2020年以降はコロナ禍による大幅な落ち込みがあったが、その後は回復基調を辿り、2026年3月は2,907,060人泊と前年同月を上回る水準を維持している。

調査の背景と出典

 本集計は、観光庁が実施する「宿泊旅行統計調査(2026年3月・第2次速報)」に基づき、東北運輸局が取りまとめたものだ。対象は東北運輸局管内の青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県及び福島県の6県。

 2026年1月分の調査から層化基準が「従業者数」から「客室数」へ変更されており、前年同月比や前年同月差の解釈に際しては、この変更の影響が含まれている可能性がある点が注記されている。

 
 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第39回「にっぽんの温泉100選」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2025年度「5つ星の宿」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第39回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング 」(2026年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト50を発表!

2025年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング」(2026年1月12日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒