お披露目式
ホテルプラザオーサカ(大阪市、菅原真一社長)で5月31日、昨年開催の大阪・関西万博の会場に展示された、アーティスト・BAKIBAKI氏の壁画作品の公開が始まった。同館駐車場壁面に恒久掲出し、パブリックアートとして公開する。
十三・淀川エリアは、JR大阪駅など主要駅が集まる梅田エリアと淀川をはさみ対岸にあたる地域。近年マンション開発なども始まったが、地域密着型の飲食店などが軒を連ね、昔ながらの商店街の雰囲気が残る。
同館では都心部でありながら独特の雰囲気が残る十三ならではの地域文化を生かしながら、新たな魅力創生による地域の活性化に注力。館内に十三の古い写真などを掲出するなどして地域や地元の人の魅力を紹介する取り組みを行うほか、町中に新興アーティストによる壁画を施し、地域活性化を図るプロジェクト「淀壁」にも協賛。「十三を日本のブルックリンに!」を合言葉に、淀川とアート、グルメを掛け合わせた魅力発信なども手掛けてきた。
今回同館南側駐車場に掲出するのは、大阪・関西万博の西ゲート近くに掲出されていた壁画『希望の系譜』。古来の文様とサブカルチャーを融合した「BAKI柄」で知られるアーティスト・BAKIBAKI氏の作品で、江戸時代の浮世絵画家・歌川国芳の「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」を元絵に、日本の大衆芸術を起点にした国際文化交流を目的に、制作、掲出された。
万博終了後、撤去されることになっていたが、淀壁プロジェクトの代表を務めるBAKIBAKI氏が、万博の感動を未来に残したいとクラウドファンディングを利用した移設プロジェクトを立ち上げ。当初目標の300万円を大きく上回る約607万円の支援を集め、移設に至った。
同日開催したお披露目式にはBAKIBAKI氏など関係者が出席。掲出場所を提供した同館を代表してあいさつした菅原真太郎取締役は「希望の系譜をきっかけに1人でも多くの人が十三に興味を持ち、訪れ、周遊することを期待したい。この作品は人と地域をつなぐ大切な役割を担っていく。”ミャクミャク”と後世に受け継いでいきたい」と述べた。次いであいさつしたBAKIBAKI氏は同作品が淀壁プロジェクト32点目の作品になることを紹介した上で、「街にアートがある未来のきっかけになれば」と謝辞を述べるとともに期待感を語った。
お披露目式の後には、淀壁をめぐるアートツアーとBAKIBAKI氏によるトークショーなども開いた。
【小林茉莉】

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