四国最南端ならではの雄大な景色が広がる足摺岬
四国最南端、足摺半島にあるあしずり温泉郷(土佐清水市)。高知県内唯一の温泉郷であるこの温泉地は弘法大師が発見したとされ、開湯約1200年の歴史を持つ。その泉質は、「蒸気灘」から湧出するラドンを含む、単純放射能冷鉱泉。ラドン泉に含まれる自然放射線による療養効果は「ホルミシス効果」と呼ばれ、弘法大師が疲れを癒やしたといわれるのも納得の泉質だ。約150年前に大地震による地殻変動で湧出が一度止まったが、1989年の掘削で温泉が再度湧出。今は4軒の旅館・ホテルでそのお湯を楽しむことができる。
あしずり温泉郷の最大の魅力は、雄大な自然環境だ。太平洋に突き出した立地であることから各施設とも眺望は抜群。また三方を海に囲まれている上に民家や街灯が少ないことから、四季を通じた星空の美しさは特筆もの。中でも空気が澄んだ冬の星空は、都会では考えられないような数の星々や、鮮やかに立ち上る天の川などを目にすることができる。宿泊施設によってはガイド付きのスターウォッチングも行っており、あしずり温泉郷に宿泊する魅力の一つになっている。

四季を通じて、国内有数の美しい星空を楽しめる
また1、2月には足摺半島に15万本、岬先端だけで6万本が自生しているヤブツバキの花が見ごろを迎える。足摺岬の遊歩道に約2キロにわたり椿の花のトンネルができるほか、椿の花が真っ赤なじゅうたんのように遊歩道を埋め尽くす。
海に囲まれた同温泉は、海の幸も豊富。高知名物のカツオもおすすめだが、一押しは清水サバだ。生きたまま水揚げされることから、通常のサバでは難しい刺し身で味わえる。しっかりとした身の歯ごたえとうまみは必食だ。
足摺半島・中浜出身のジョン万次郎(中浜万次郎)も忘れてはならない。土佐清水市内には、生家を復元した施設や功績を展示した資料館など、関連スポットが点在する。足摺岬にははるか米国を望むジョン万次郎の像がたたずむ。ジョン万次郎像周辺は、9月から展望施設整備のため立ち入り不可となるが、2028年春までに遊歩道やフォトスポットなどが順次完成予定。代わりに足摺岬展望台の先にある天狗の鼻展望所がリニューアルされたことから、引き続き足摺岬の眺望を楽しめる。
28年にはジョン万次郎を主人公にしたNHK大河ドラマが予定されることから、注目が集まるのは必至。ひと足先に、足を運んでみてはどうだろうか。

四国最南端ならではの雄大な景色が広がる足摺岬
足摺岬・あしずり温泉郷(足摺温泉)





