JR東日本、27年春から新型夜行列車の運行開始 春~秋に品川―青森間で 冬季は草津方面行き昼行列車も


「ルナ・アズール」のロゴ(商標登録出願中)

「ルナ・アズール」のロゴ(商標登録出願中)

 JR東日本はこのほど、夜行運転に対応する新たな特急列車「ルナ・アズール」(Luna Azul)を2027年度初に運行開始すると発表した。春季~秋季と冬季の二つに運用を分け、春~秋は東京都の品川駅と青森県の青森駅を日本海側経由で結ぶ夜行列車、冬季は品川駅と群馬県の長野原草津口駅を結ぶ昼行列車を運行。列車はいずれも旅行商品として販売する。

全車両にグリーン個室、車いす対応個室も設置

「ルナ・アズール」の外観
「ルナ・アズール」の外観

 同社は、グループ経営ビジョン「変革2027」に掲げる「移動を楽しく、快適・便利に」の実現に向け、乗ること自体を目的とした乗車体験を提案している。同社はすでに昨年6月時点で新たな夜行特急列車の導入を発表していたが、今回の発表では列車名や運行区間、車両設備の詳細を公開。昨年7月に策定した新たなグループ経営ビジョン「勇翔2034」で掲げる「地域に活力をもたらし豊かな日本に」を実現する。

 列車名は、スペイン語で「青い月」を意味し、「青色」「上質さ」「包み込まれるような心地よさ」「日常を離れた体験」といったコンセプトを表現。内外装の車両デザインは、「SLばんえつ物語」などの車両デザインを手掛けたJR東日本建築設計が担当した。

 列車は10両編成。ラウンジ・販売スペースの5号車以外、全車両がグリーン個室となっている。個室は複数の種類を用意し、最上級のプレミアムグリーン個室は、1~2人用「ルナ・プレミアム」を1号車に、2~4人用「ルナ・プレミアムワイド」を1,10号車に配置する。このほかにも、各個室には列車名の「ルナ」を冠した愛称が付けられている。車いす対応グリーン個室は、1人用、2人用の計2室を6号車に配置する。

さまざまなグリーン個室を用意する
さまざまなグリーン個室を用意する

品川―青森間は最大15時間、今後はルートの追加も検討

 運行区間については、春季~秋季の夜行列車は、品川駅から上越線・羽越本線経由で青森駅までを結ぶ。10両編成(定員125人)で週2往復運行する。所要時間は12.5〜15時間程度。下りは午後9時ごろに品川駅を出発し、翌午前9時半ごろに青森駅に到着。上りは午後4時ごろに青森駅を出発し、翌午前7時ごろに品川駅に到着する。

 冬季に運行する昼行列車は、品川駅と長野原草津口駅を結ぶ。7両編成(定員150人。4,8,9号車は連結なし)で週6往復運行する。所要時間は2.5〜3時間程度。下りは、午前10時ごろに品川駅を出発し、午後0時半ごろに長野原草津口駅に到着。上りは午後4時半ごろ長野原草津口駅を出発し、午後7時半ごろに品川駅に到着する。

 列車は道中、一時停車なども実施。駅での車外散歩も楽しめるようにダイヤを設定するなど、長距離列車ならではの時間の流れを楽しめる構成となっている。今後は順次運行ルートの追加も検討するという。

運行区間と停車駅
運行区間と停車駅

 料金は、東北新幹線のグリーン車利用料金より高い金額を想定。例えば、大人1人の東京―新青森駅間の「はやぶさ」グリーン車通常期の片道料金(乗車券・特急券含む)は税込み2万4180円だが、ルナ・アズールのグリーン個室利用はこれよりも高い金額に設定する。

 具体的な運転日、運行ダイヤ、料金、車内サービスなどの詳細については、決まり次第改めて案内する。

 
 
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