アクティバリューズが創業10周年、宿泊施設の情報AI基盤を提供


陳適代表

陳適代表

館内の各種情報をつなぎ 経営やサービス対応を強化

 今年創業10周年を迎えるアクティバリューズ(東京都渋谷区)は設立以来、宿泊業界向けAI活用のプラットフォーム「talkappi(トーカッピ)」を中心に、宿泊施設のDX化を支援してきた。

 創業当初、talkappiは多言語対応のチャットツールとしてスタートしたが、現在では、その役割は大きく進化しているという。

 宿泊施設内に分散する情報や対応履歴、各種システムデータをつなぎ、AIで活用可能な状態へと整理・蓄積する”宿泊業界の情報基盤”としてのポジションを強めている。導入施設数は既に2千施設を超え、全国の旅館・ホテルへの導入が拡大し続けている。

 同社代表の陳適氏は、「これまで宿泊施設では、問い合わせ対応記録、各種予約情報、館内案内、顧客データなどが別々のシステムで管理され、情報が分散していたため、十分に活用できていないケースが多かった。AI時代において重要なのは、個々の情報を単に持つことではなく、全ての情報をつなぎ、蓄積し、活用できる状態にすること」と語る。

 これを背景に、今年6月にブランドメッセージを刷新。「すべてが、つながりはじめる。」をキーメッセージに掲げ、「ホテルの点在していた情報も、システムも、日々の接客も。つなぎ、たくわえ、AIとともに、その価値を育てていく」という世界観を打ち出した。

 talkappiが単なる業務効率化を目指すものではなく、現場に蓄積される日々の知見や顧客対応を”資産”として生かし、経営や顧客体験を進化させるものであることを表現している。

 同社が今後特に注力するのが、宿泊施設のデータ統合とナレッジ活用基盤の強化が挙げられ、AIナレッジ基盤「talkappi KNOWLEDGE」を中心に、PMS各社や予約システム、館内システムなど外部サービスとの連携をさらに加速する。施設内に散在していた情報を横断的につなぎ、AIが自律的に学習・活用できる環境づくりを進める。

 今年1月には、JTB(東京都港区)と資本業務提携契約を締結。「宿泊業界が抱える人手不足や業務負荷、情報分断といった課題に対し、個別最適ではなく、業界全体を見据えた”つながりのある運営基盤”を共創していく取り組み。両社の強みを掛け合わせることで、旅マエから旅アトまでをシームレスにつなぐサービス提供を目指す」と陳氏。

 複数のソリューションを有機的に組み合わせることで、宿泊事業者の運営高度化と旅行者体験の向上を同時に実現していく考えだ。

 「宿泊業界には、まだ生かしきれていない価値ある情報が数多く存在している。私たちは、その情報をつなぎ、AIとともに活用することで、施設運営と旅の体験そのものを進化させていきたい」と話す。

陳適代表

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