ホテル椿山荘東京は7月1日、日本最大級のミストによる庭園演出「東京雲海」を進化させた「東京雲海~八雲~」をスタートさせる。幾重にも重なる立体的な雲の表現、約1,000灯のライトとサウンドが連動する夜間演出、そして館内での食体験まで、「庭園全体での体験」として展開。都心にありながら”一期一会の景色”を届けるとうたう、新たなフェーズの幕開けだ。

140年以上の庭園が「第二フェーズ」へ
ホテル椿山荘東京が位置する地は、南北朝時代より景勝地として知られ、明治期には山縣有朋によって築庭された。以来140年以上にわたり、自然豊かな庭園として守り継がれてきた歴史を持つ。
同ホテルはこうした成り立ちを背景に、庭園の魅力を現代の技術で再解釈する「庭園プロジェクト」を推進してきた。その象徴的な取り組みとして2020年に誕生したのが「東京雲海」だ。
本来は山間部などで気温や風、湿度といった条件が重なったときにのみ現れる自然現象である雲海を、都心の庭園で再現するもの。庭園を見下ろせば霧の中に浮かぶ木々が島のように広がり、庭園に足を踏み入れれば霧に包まれる幻想的な空間が体験できる。朝・昼・夜と時間帯によって異なる表情を見せる”非日常体験”として、多くの来場者に親しまれてきた。
こうした取り組みは「庭園文化再生・発信モデル」として2025年度グッドデザイン賞を受賞。庭園を単なる景観ではなく、「体験・研究・人材育成の基盤」として再定義し、文化的価値の継承と創出を同時に実現している点が高く評価された。
そして2026年、「東京雲海」は第二フェーズへと進む。

「八雲」とは――幾重にも重なる雲の造形
「八雲」とは、幾重にも重なり合う雲を意味する。
新演出では、ミストの噴霧量・放出角度・タイミングを精密に制御することで、これまでの単一的な雲海から、重なり合う立体的な雲の表現へと進化した。具体的には以下の三点が変わる。
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噴霧ノズルの増設により、雲海発生エリアが拡大
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制御の細分化により、時間ごとに異なる景色を創出
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客室から望める雲海の範囲も拡張
さらに、風や光、湿度、気温といった自然条件と融合することで、訪れるたびに異なる景色と出会える”生きた庭園”としての体験を提供するとしている。
演出時間は9時から21時まで、毎時40分に出現。18時以降は、庭園の躍動感をイメージしたライトアップ演出も実施される。
夜間演出も大きく進化した。約1,000灯のライトとサウンドが連動し、庭園の「呼吸」や「躍動感」を表現。進化した雲海と重なり合うことで、よりドラマティックな空間を創出するという。
また今夏は、竹あかりや雲海スプラッシュ、風鈴の小路をはじめとする季節ごとの庭園演出も重なり合い、訪れる時期ごとに異なる表情を見せる庭園全体での体験を創出する。
視覚から味覚へ――館内5つの「八雲」体験
「東京雲海~八雲~」の世界観は館内でも展開される。視覚だけでなく味覚でも楽しめるよう、レストランやショップで期間限定の商品・コースが登場する。
イル・テアトロ:ディナーコース「夏の森 Bosco Estivo」

2026年7月1日(水)から9月14日(月)まで、17時30分から(ラストオーダー20時)。料金は2万円(消費税込み、サービス料15%別)。
魚料理を八雲仕立てにしたコースで、内容は前菜(間八・帆立・トマト・アーモンド)、パスタ(フェデリーニ・生雲丹・赤茄子・酢橘)、リゾット(シェフ・アルベルトのシグネチャー「赤のリゾット 手長海老とビーツ」1,200円追加、またはレモン・プロシュート・イチジクのリゾット)、魚料理(鱸・ブロッコリー・ペペロナータ)、肉料理(和牛フィレ肉・アンディーブアグロドルチェ・発酵トマト・香草)、デザート(ドラゴンフルーツ・レモン・杏仁)、コーヒー、エスプレッソまたは紅茶。問い合わせは03-3943-5489(10時~19時)。
料亭「錦水」:「水引草会席」

同じく7月1日から9月14日まで、17時30分から(ラストオーダー20時)。料金は3万円(消費税込み、サービス料20%別)。
お造りを八雲演出にした会席で、前菜(合鴨夏野菜包み・赤茄子ジュレ、鰻ざく巻き、蒸し鮑煎り酒掛け、無花果利久揚げ、蓴菜と毛蟹)、吸物(京都・愛宕山麓の水を用いた霙仕立て 雲丹玉子豆腐・焼穴子白扇揚げ・露生姜)、造り(本日の三種盛り 妻一式・白凝り酢・土佐醤油)、煮物(本日の煮付け・青味・生姜・木の芽)、焼物(黒毛和牛フィレ炭火焼き・焼茄子胡麻ソース・万願寺唐辛子)、強肴(太刀魚華風蒸し・椎茸・人参・葱)と続く。
食事はどちらかを選択。菱蟹炊込み御飯(国産米)止椀付き(赤出汁)か、青呉汁饂飩(若芽・薄揚げ)。さらに香の物(三種盛り)、果物(盛り合わせ)、甘味(錦水きんつば)が供される。なお、上記メニューは8月10日まで。8月11日以降のメニューは問い合わせが必要。問い合わせは03-3943-5489(10時~19時)。
ル・マーキー:カクテル「~YAKUMO~」

7月1日から9月14日まで、19時から(ラストオーダー22時30分)。料金は2,700円(消費税込み、サービス料15%別)。八雲仕様のカクテル。問い合わせは03-3943-5489(10時~19時)。
ホテルショップ「セレクションズ」:パッションフルーツの雲海タルト

7月1日から8月31日(月)まで。料金は850円(消費税込み)。八雲をお家でも楽しめるテイクアウトスイーツ。問い合わせは03-3943-7613(10時~18時)。
宿泊:「東京雲海~八雲~」スイーツ付きステイ
7月1日から8月31日まで。プライムスーペリア ガーデンビュー(45平方メートル)で、1室2名利用時7万5,500円から(消費税・サービス料込み、宿泊税別)。
「東京雲海~八雲~」が美しく望めるガーデンビューの客室を確約。「パッションフルーツの雲海タルト」(人数分)と椿茶を部屋に届けるサービスも含まれる。選べるご朝食(和・洋レストラン)付き。問い合わせは03-3943-0996(9時~20時)。
ホテル椿山荘東京について
1952年開業のホテル椿山荘東京は、都心にありながら森のような庭園に佇むホテルだ。
庭園のシンボルである三重塔「圓通閣」は、1925年に東広島から移築され、2025年に100周年を迎えた。国の登録有形文化財に指定され、都内に現存する三古塔の一つ。
265室の客室では都心のパノラマや庭園ビューを楽しめ、8つのレストランやスパ、38の宴会場など充実した施設を完備する。「フォーブス・トラベルガイド」4つ星を獲得し、「プリファードホテルズ & リゾーツ」の「L.V.X. Collection」にも加盟している。
運営する藤田観光株式会社は、日本における観光業界の先駆けとして1948年に「箱根小涌園」、1952年に「椿山荘(現ホテル椿山荘東京)」を開業。その後1955年に会社を設立した。
庭園演出「東京雲海~八雲~」の詳細は公式サイト(https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/unkai_lightup/)で確認できる。





