自館で持っているタネを生かしながら、強みとなるものを生み出す、もしくは育てる方法について考えている。ここからしばらくは、料理(食事)に焦点を当てて考えていきたい。
(5)料理説明で強みづくり
料理の説明はどこでもそれなりに行われていると思うが、それが食事の価値を高めることになっているか、お考えいただきたい。「こちら○○でございます」という型通りの説明に終始してはいないだろうか。それがいけないとは言わないが、「強みとする」ことを意識するなら、通り一遍の殻を破ることを考えよう。
例えば食材。刺身で魚の種類を言うだけでは特段の価値にもならない。どこで獲れたものか、どこから仕入れたか、なぜ新鮮なのか、といったことを説明に加えてみてはどうだろうか。「○○港の○○さんが獲ってくる新鮮な魚を出す」と、これだけでも強みになり得る。ある旅館では、「水」をうやうやしく器に注ぎ、それらしい説明とともに一品として出されたこともある。





