シンガポール航空、機内Wi-Fiにスターリンク採用 「地上と変わらない通信環境」2027年から導入へ


 シンガポール航空は5月7日、次世代の高速機内Wi-Fi提供に向けてスペースXのスターリンクを採用すると発表した。2027年第1四半期より段階的に導入を開始し、2029年末までに全対象機材への搭載を完了する予定だ。

 対象機材はエアバスA350-900(長距離・超長距離)型機およびA380型機。これらの機材に搭乗するすべての乗客が、スターリンクによる高速かつシームレスな接続環境を利用できるようになる。

無制限・無料のWi-Fiサービスを継続

 スターリンク搭載機においても、シンガポール航空がすでに提供している「無制限の無料Wi-Fiサービス」は継続される。

 具体的には、スイート、ファーストクラス、ビジネスクラスを利用する乗客、PPSクラブ会員、そしてプレミアムエコノミークラスまたはエコノミークラスに搭乗するクリスフライヤー会員が、引き続き無制限の無料Wi-Fiを利用できる。

 なお、プレミアムエコノミークラスおよびエコノミークラスの乗客は、ご予約時またはチェックイン時にクリスフライヤーの会員情報を入力する必要がある。未入会の乗客は、オンライン、または機内エンターテインメントシステム「クリスワールド(KrisWorld.com)」よりモバイル端末から無料で入会できる。

1基あたり最大1Gbps 「Aero Terminal」で接続

 スターリンクは現在、1万基以上の衛星を低軌道(LEO)に展開している。航空機への接続には「Aero Terminal」と呼ばれるアンテナを使用し、1基あたり最大1Gbpsの通信を実現。航空機にはマルチギガビット規模の接続が提供される。

 これにより、乗客は離陸から着陸まで、ビデオストリーミング、SNSでのコンテンツ共有、オンラインゲーム、大容量ファイルの送信といったアクティビティを、高速かつシームレスに楽しめるようになる。

「次世代の高速通信へ進化」 幹部がコメント

 シンガポール航空シニアバイスプレジデント(カスタマーエクスペリエンス担当)のヨー・ピーテック氏は、今回の採用について次のように述べている。

 「高速でシームレスな接続環境は、今や旅の体験に欠かせない要素です。シンガポール航空はすでに、全機材において世界で最も充実した無料機内Wi-Fiを提供しておりますが、スターリンクの採用により、このサービスを次世代の高速通信へとさらに進化させます。これにより、離陸から着陸まで、お客様がお気に入りのコンテンツを楽しんだり、仕事を効率的に進めることができる、これまで以上にスムーズで快適なネット環境を実現します」

 スペースXのスターリンク・エンタープライズ・セールス バイスプレジデントであるジェイソン・フリッチ氏も次のようにコメントした。

 「シンガポール航空にスターリンクを提供できることを、大変嬉しく思います。お客様や乗務員の皆様は、間もなく空の上でも、地上と変わらないスムーズで低遅延な通信環境を体験いただけるようになります。長距離・超長距離のどちらのフライトであっても、スターリンクはレジャーやビジネスで旅をする方々の『空の過ごし方』を刷新し、すべてのフライトをより楽しく、そして世界と無限につながる体験へと変えてまいります」

 
 
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