【接遇介助士ホスピタントの教科書 3】ホスピタントバッジに込められた思い 大谷晃


 ヒューマニティ”人間性尊重精神”を表すデザインを考えたときに、思い浮かべたのは、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)憲章でした。

 人間の尊厳・平等・相互の尊重という民主主義の原理に基づき、文化の広い普及と正義・自由・平和のための人類の教育が、人間の尊厳に欠くことができないものであることや、全ての人たちが、相互の援助および相互の関心の精神をもって果たすべき神聖な義務であるという考えです。

 分け隔てないおもてなしと、ヒューマニティ”人間性尊重精神”を持った「ホスピタント」は、世界に通じる考えであるという思いから、地球をモチーフにして丸い形にしました。

 色は、日本の伝統色の一つ「瑠璃」で仏教の七宝(しっぽう)の一つとされており、「竹取物語」にも記述があります。

 「瑠璃」の洋名は、「ラピスラズリ(Lapis lazuli)」で、古くから「聖なる石」とも呼ばれ、第三の目を開かせる・直観力や判断力を身につけるパワーを持っているといわれます。幸運をもたらすパワーストーンとしても有名です。「願いの現実化」や「不安や邪念を取り去る強力な邪気払い」として身につけてほしいという願いを込めた、瑠璃色に輝くバッジです。

 幸運は、バッジをつけるその人だけにもたらすのではなく、ホスピタントと関わった人たちにももたらすようにと、世界平和の祈りも含まれています。

 上方部には、日本の国花である桜を三ツ星調に表現し、中央には、分け隔てないおもてなしとヒューマニティ”人間性尊重精神”を持った人材である証の「HOSPITANT」の称号が描かれています。

 下方部には、平和と繁栄を意味するオリーブの葉をあしらいました。

 接客・接遇に関わる人たちが全てホスピタントとなり、このバッジをユニホームにつけて働く人たちが、人間の尊厳・平等・相互の尊重という精神を持てるように。プライドと使命感を持ち、今より働きがいのある仕事となるように。そんな願いが込められています。

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 ■日本ホテルレストラン経営研究所=ホスピタリティ業界(旅館、ホテル、レストラン、ブライダル、観光、介護)の人材育成と国際交流へ貢献することを目的とするNPO法人。同研究所の大谷晃理事長、鈴木はるみ上席研究員が監修する書籍「~ホスピタリティの先にあるもの~接遇介助士ホスピタントの教科書」が星雲社から発売中。問い合わせは同社電話03(3868)3275。

 
 
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