「強みを見つける」ということをテーマに書いているが、実際のところ、はっきり強みと言えるものを持っている旅館は、そう多くないと思われる。「見つけよう」といっても、なかなか見つからないかもしれない。ただし、強みとなし得るタネのようなものはどこでもあるはずだ。そこで、そうしたタネを生かしながら、強みとなるものを生み出す、もしくは育てることを考えていきたい。
(4)強みとなる場づくり
旅館の印象で大きな部分を占めるのは、やはり施設であろう。ただ、ロビー、大浴場、食事会場といったものはあるのが普通で、よほど個性的でもない限り、それ自体が強みとなるわけではない。そこで、こうしたものとは別に、館内のどこかの場所を使って、自館の象徴となるような「場」をつくることを提案したい。団体客が少なくなって、あまり使われなくなった施設も多いことと思う。ロビー・ラウンジなども、かつてのような広さが必要なわけではない。これらの一部を、新たに「意味ある場所」とすることである。その際、意識していただきたいポイントがいくつかある。
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