神戸氏
静岡県大型観光キャンペーン推進協議会は16日、東京都新宿区のハイアットリージェンシー東京で、「静岡県観光大商談会ｉｎ東京」を開催した。東京都内の旅行会社50社・112人と、静岡県の旅館・ホテルなどの観光事業社105社・109人が参加し、観光説明会と商談会を催した。
登壇した静岡県観光協会専務理事の神戸重敏氏＝写真＝は、「静岡県の宿泊規模は、コロナ禍前に比べ、98％まで回復した。ただ、インバウンドに関しては、その8割にとどまっている。観光協会としてはインバウンド誘致にさらに力を入れたい」などと述べた。
観光説明会では、焼津市観光協会・観光事業担当サブマネージャーの仁藤里美氏と、静岡県観光協会・国内マーケティング課長の小澤誠氏が登壇。仁藤氏は、ＮＨＫの連続テレビ小説「ばけばけ」のモデルとなった明治の文豪、小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）と焼津市との関係を説明。八雲は焼津市に晩年、避暑地として6度訪れており、市では現在、ばけばけをきっかけとした観光ＰＲに取り組んでいる。焼津小泉八雲記念館では来年4月19日までの間、企画展「焼津／ＹＡＩＤＺＵ、心の避暑地―八雲と家族の夏日記」を開催していることなどをアピールした。
小澤氏は、ＮＨＫ大河ドラマ「べらぼう」に登場する田沼意次ゆかりの地、牧之原市史料館開催の企画展「田沼意次の新時代展」の詳細と、静岡県に今年開業した宿泊施設、道の駅、美術館などを紹介した。併せて、団体旅行誘致促進のため、静岡県を目的地に貸し切りバスを利用する旅行を対象に、支援金の交付を行うことを明らかにした。県内に宿泊する平日1泊以上・10人以上のグループ旅行が対象で、期間中に県内観光施設、飲食施設を利用することが条件。対象期間は12月1日から来年2月27日までで、支援金は貸し切りバス1台あたり3万円となっている。
神戸氏
