帝国データバンクによると、今年2月の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は620件、負債総額は2181億5600万円だった。件数は前年同月比4.0%増、額は同145.8%増と、とも2カ月連続で増加した。
件数を7の業種別に見ると、4業種で前年同月を上回った。このうちサービス業は同5.6%増の150件。「旅館、その他宿泊所」が同37.5%減の5件だった。
運輸・通信業は同12.0%減の22件。
製造業は同19.3%増の68件。2000年以降最少だった前年同月(57件)から一転して増加した。
このほか卸売業、小売業が増加。建設業、不動産業が減少した。
9の地域別では、東北、関東、九州の3地域が増加した。このうち九州は同48.3%増の43件と大きく増加した。東北(29.6%増、35件)、関東(16.0%増、203件)も10%以上の2桁増加した。北陸(26.9%減、19件)は大きく減少した。
人手不足を主因とする「人手不足倒産」は15件で、前年同月比66.7%増と、7カ月連続で増加。「後継者難倒産」は31件で、同29.2%増と4カ月連続で増加した。
ブラウン管装置開発・製造のMT映像ディスプレイ(大阪府)が負債1050億円で特別清算。負債総額が大きく増加した要因となった。