国民生活金融公庫がこのほど公表した今年11月の全国小企業月次動向調査によると、10月の全国小企業の売上DI(「増加」とする企業割合から「減少」とする企業割合を引いた値、季節調整値)はマイナス14.9で、前月のマイナス10.8から4.1ポイント低下した。DIの低下は3カ月連続。
業種別にみると、卸売業、小売業、飲食店、サービス業、建設業、運輸業の6業種で低下。製造業が唯一上昇した。最も数値が低いのは小売業のマイナス21.3。最も数値が高いのは運輸業のマイナス2.0だが、前月までのプラスからマイナスに転落した。
11月は卸売業、小売業、飲食店、サービス業の4業種で上昇、製造業、建設業、運輸業の3業種で低下する見通し。
10月の採算DI(「黒字」とする企業割合から「赤字」とする企業割合を引いた値、季節調整値)は0.4で、前月比1.7ポイント低下した。
調査は同公庫取引先の1500社に実施。有効回答数は1273社で回答率84.9%。