障がい者の課題解決へ KNT-CTホールディングス、東京でユニバ―サルツアー紹介


旅の楽しさを語る望月夫妻(中央、右)

 KNT―CTホールディングスは5日、ユニバーサルツーリズムの取り組みを説明する「ユニバーサルツーリズム推進説明会」を東京・西新宿の新宿アイランドウイングで開催した。同ツアー参加者やメディアら約30人が参加。説明会では新商品の説明のほか、参加者による体験談の紹介、疑似体験などを行った。旅を通じ、障害者が抱える課題の解決を目指す。

 冒頭、近畿日本ツーリスト首都圏の木島正人常務が「東京2020大会の開催に向け、自治体からの引き合いも増えている。多様性に順応しながら、新たな旅を拡大していきたい」とあいさつ。

 説明会では、同ツーリズムの取り組みや2019年上半期新商品、参加者によるインタビュー、フィールドワーク疑似体験が行われた。同社は、同ツーリズムの推進に向け、(1)ツアー事業(2)社員やサポートスタッフの育成(3)障害者受け入れ側への研修―を三本の柱に掲げて取り組んでいる。最新のツアー事業の紹介では、高齢、肢体不自由がある人を対象にしたリフト付きバスを使用したツアー、聴覚障害者を対象とした音声認識ソフト「UDトーク」を使用したツアー、視覚障害者自動車運転体験ツアーを紹介した。サポート支援策としては、ツアー参加者が障害者をサポートしながら旅を楽しむ「トラベルサポーター制度」の導入や、社員のバリアフリー旅行研修の実施、自治体、教育機関、観光事業者、一般企業など受け入れ側に向けた研修支援を行っている。
 また、ツアーの体験談を参加者代表として視覚障害者の望月夫妻が紹介。「最初はあきらめていた。旅をしてみて風や海の匂い、方言の違いを感じたり、土地ならではの食べ物を味わったり、旅をしている今は楽しい」と旅の魅力を語った。
 フィールドワークでは、アイマスクを使用した歩行体験を実施。参加者からは「手を引くほうが責任を感じて緊張したが、一方でサポートのありがたさ大切さが分かった」という声が上がった。

 同社グループのクラブツーリズムでは年間約100本のツアーを造成し、約1200人が参加している。「視覚障害者向けのツアーは需要が高い。今後はトラベルサポーターの参加を増やしながら、障害者の方が参加できるツアーを増やしていきたい」と近畿日本ツーリスト首都圏ユニバーサルツーリズム担当の伴流高志氏。


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