跡見学園女子大学(東京都文京区、跡見女子大)とジャルパックは18日、学生に向けた「旅行産業論 特別授業」をオンラインで実施した。テーマは「WITHコロナ時代における新たな観光教育の実践」。ジャルパック社員らが講師となり、旅行業界や商品開発、キャリアデザイン、世界の観光情勢などを教える。コロナ禍で変化する観光、教育の在り方を産学連携で考える。
特別講義は、今年2月4日に締結された「跡見学園女子大学・ジャルパック包括連携協定」の一環として、跡見学園女子大観光コミュニティ学部観光デザイン学科の篠原靖准教授が担当する「旅行産業論」の講義の一部として開催。学生が春学期を通して学んできた旅行産業の歴史や今後の課題のより深い理解を促す。
同日の講義は「旅行産業全体の事業体系と旅行商品開発」をテーマに2部構成で実施。約90人の学生が参加した。1部ではジャルパック総務部広報・社会貢献グループの永井孝充マネジャーが企業研究として「日本の旅行産業の歴史とジャルパックの歴史」を題目に、旅行業界の販売形態の変遷やジャルパックが取り組む社会貢献活動を話した。2部では同社同グループの長尾哲統括マネジャーが「ホールセラーとしてのジャルパックの商品づくり」を題目に、旅行業界を取り巻く急激な変化や商品づくりへのこだわり、付加価値の事例などを説明した。
特別授業は、計4回を予定。今後は、女性のキャリアデザインなど就職に役立つポイントや、ジャルパック海外支店による各国の観光事情の紹介のほか、ジャルパックの江利川宗光社長が総括講義を行う。
篠原准教授は「産学連携を推進してウィズコロナ時代における観光教育の『新たなスタンダード』を築き、より社会で活躍できる人材を育成したい」と話す。
オンライン講義の様子