越後湯沢温泉観光協会、雪室低温貯蔵による地域産品の付加価値形成試験を実施


 越後湯沢温泉観光協会は、雪室低温貯蔵による地域産品の付加価値形成試験を実施する。

越後湯沢温泉観光協会は、コロナ禍によって一新された観光需要に対して、持続可能な地域の価値を商品として提供し、地域としての観光産業を守ることを目的とした事業を展開します。本地域の新たな事業として、雪国の生活の知恵から生まれた雪室貯蔵により、低温貯蔵された地域産品の付加価値形成への検証試験を実施します。今回の検証試験では、越後湯沢を中心とした雪国観光圏エリアの地域産品を2021年1月5日より雪室に貯蔵し、約2か月間の保存を経て付加価値が付くか否かを検証します。

なお、本事業は観光庁「あたらしいツーリズム」の一環で実施しています。

◆背景
2009年から約10年の取組により、新潟・群馬・長野の3県7市町村にまたがるスノーエリアが形成されていることの認知は国内外に知れ渡ってきました。しかし新型コロナウィルスの影響により国内外の観光客の減少により、新たな生活様式を織り込んだ、雪国文化の未来を描くことが必要になっています。
今回の事業は、これまでの地域産品に加え、雪室貯蔵と相性のよいと思われる産品や加工品を雪室に貯蔵することにより、旬を外したシーズン外での商品提供や市場に出回りにくい商品の提供も可能にしていきます。既存の資源を活用した新たなビジネスモデルを構築することで、リアルな観光客の来訪だけではない新たな産業への可能性を図ります。

◆検証内容
越後湯沢エリアの地域産品を雪室に貯蔵し、約2か月間の保存を経て、付加価値が付くか否かを検証します。本事業期間中に実証で作成した雪室商品を湯沢町内にて展示し、消費者の関心や購買意欲、購入価格等について意見を集約します。

実施期間:2021年1月5日〜2021年2月後半
実施場所:体験工房大源太
(新潟県南魚沼郡湯沢町土樽6399-1)
検証商品:湯沢産玄そば、木津醸造味噌と醤油、津南ポーク、白瀧酒造の上善水の如し生酒
検証方法:遊離アミノ酸、脂肪酸度、ピログルタミン酸、香り等の検証

また本件に関して、越後湯沢温泉観光協会 事務局長 杉山光洋は以下の通りコメントしております。
「新型コロナウィルスの影響により越後湯沢エリアでも観光産業に大きな影響を受けました。コロナ禍の厳しい状況だからこそ、観光地域づくりを進める時だと感じております。まずは雪室を利用した地域産品の付加価値向上によって、生産者や事業者の収益力アップ並びに地域ブランドの確立を目指したいと思います。」

◆雪室とは
雪室は、一般的に90%以上の高湿度で摂氏1度程度の低温を保ち、年間を通じて庫内の温度変化も小さい特徴を持ちます。電気振動がなく光や乾燥による食品への影響が少ないため、鮮度を保ち美味しさを向上させる手法として雪国では長く親しまれてきました。

 
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