観光庁 2%増681億円 旅客税財源551億円一括計上


 政府が12月20日に閣議決定した2020年度当初予算案で、観光庁予算は、19年度当初予算比2%増の680億9千万円となった。このうち国際観光旅客税を財源とする予算として510億6千万円が観光庁に一括計上されているが、この中から284億2千万円は他省庁に移し替えて観光関連施策に充当される。観光庁は、誘客プロモーション、受け入れ環境整備、観光コンテンツの開発などに予算を充て、20年の政府目標、訪日外国人旅行者数4千万人の達成を目指す。

 観光庁が執行する予算は、一般財源分が170億3千万円、国際観光旅客税の財源分が226億5千万円の計396億8千万円。この他に東日本大震災復興特別会計に計上された東北の観光復興予算34億円を観光庁が執行する。

 国際観光旅客税を財源とした観光庁の予算は、ICTの活用による先進的な訪日プロモーションに63億1千万円、訪日外国人旅行者の受け入れ態勢整備に向けた公共交通の利用環境の革新に44億円、スノーリゾートの形成に20億円、ナイトタイムエコノミーの創出などに10億円など。

 一般財源を充てた観光庁の予算は、日本政府観光局(JNTO)運営費交付金を含む戦略的な訪日プロモーションに87億2千万円、訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業に54億1千万円など。観光産業の人材確保・育成事業には1億5千万円、宿泊施設の生産性向上推進事業には6千万円の予算を付けた。

 国際観光旅客税を財源とする予算のうち他省庁の施策は、円滑な出入国・通関の環境整備として法務省に81億8千万円、財務省に35億3千万円を計上したのをはじめ、文化資源のインバウンド活用で文化庁に98億4千万円、国立公園のインバウンド環境整備で環境省に68億6千万円。また、国際観光旅客税を財源とするが、観光庁に一括計上されない予算として、宮内庁による三の丸尚蔵館の整備29億円がある。

 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第37回「にっぽんの温泉100選」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2023年度「5つ星の宿」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第37回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2023 年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月22日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒