日本の宿懇話会、若手委員会組織へ


あいさつする佐藤代表世話人(中央)

旅館の品質向上など学ぶ

 旅館経営者らによる任意団体「日本の宿懇話会」(佐藤義正代表世話人=岩手県・湯守ホテル大観会長、約50軒)は2日、岐阜県下呂温泉の水明館で第3回例会を開き、今後の活動方針を協議した。会の中に若手経営者による委員会を組織し、品質向上など日本旅館に関わるさまざまなテーマの勉強会を開催することを決めた。

 会は「日本旅館の品質向上」「国内観光、国際観光発展への寄与」「後継者育成」「会員同士の親睦」などを目的に、観光経済新聞社主催「人気温泉旅館ホテル250選」の入選旅館有志を中心に、昨年発足した。

 今後の活動として、若手経営者による3から4の委員会を立ち上げ、宿の品質向上や日本の伝統文化を学ぶ勉強会を開く。既に会員から12人の委員候補者が挙がっており、今後は候補者を現在の倍程度に増やすとともに、各委員会の具体的なテーマを候補者らの意見を聞いて決定する。

 佐藤代表世話人は「若い人たちを(組織の)輪に入れて、日本の伝統的な宿を守る気概をもって事業に取り組む」とあいさつ。村山鏡子副市長が地元での例会開催を歓迎するあいさつを述べた。

 例会に続き講演会を開催。会場となった水明館社長で、下呂温泉観光協会会長の瀧康洋氏が「下呂温泉観光協会、下呂市DMOの取り組み」と題して講演した。東日本大震災で宿泊客が激減したことを機に「観光マーケティング」を実践、客数の回復に成功した実績を述べるとともに、「取れるデータをしっかり取ることがスタート。できることから始めて、少しずつ精度を上げる」「マーケットの変化は地域の都合を待ってくれない。早く手を打ち、PDCAサイクルを高速に回す必要がある」「マーケットインとプロダクトアウト、両方の考え方が必要だ」などと説いた。

あいさつする佐藤代表世話人(中央)

 
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