旅館」・ホテル春の客数、「増加」は10ポイント減 リョケン調査


 コンサルタントのリョケン(本社・静岡県熱海市)はこのほど、四半期ごとに行っている旅館・ホテルの短期観測アンケート調査の7月分を公表した。旅館・ホテルのこの春の客数は「増加傾向」が18.7%と、前年調査に比べて約10ポイント減少した。地区別では北海道・東北、甲信越、東海、北陸で「減少傾向」が4~5割と多数を占めている。また、夏休みの客数も横ばいまたは減少の回答が目立つ厳しい状況だ。

 自館のこの春(4~6月)の客数実績は、減少傾向が最も多く41.3%。以下、横ばい傾向が40.0%、増加傾向が18.7%。

 前年調査との比較では、減少傾向(前年40.2%)が1.1ポイント、横ばい傾向(同30.4%)が9.6ポイントそれぞれ増加。増加傾向(同29.4%)が10.7ポイント減少した。

 地区別では、北海道・東北で41.7%、甲信越で46.7%、東海で54.5%、北陸で50.0%が減少傾向と回答。厳しい集客状況となっている。

 自館の総宿泊単価は、「下降傾向」が28.0%と、前年調査(17.8%)から10.2ポイント増加。「上昇傾向」は24.0%で、前年(34.7%)から10.7ポイントと大きく減少した。「横ばい傾向」は48.0%で、前年(47.5%)から微増だった。

 一方、この夏休み(7月下旬~8月末)の自館の客数傾向は、横ばい傾向が48.0%、減少傾向が32.0%と、この二つで8割を占めた。増加傾向は20.0%にとどまる。

 地区別では北海道・東北、関東、北陸で減少傾向、東海、四国・九州で増加傾向がそれぞれ4割を超えるなど、地域によりばらつきが見られる。

 
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