岐阜県、コロナ禍のインバウンド施策でサステイナブル・ツーリズム推進

２ 外国語観光ガイドの育成
○基本的な観光案内ではなく、岐阜県のサステイナブルな魅力をより深く伝える語り部を増やす
・2018年度から３年間に９つのテーマで研修（座学・実地）を実施。案内する地域や、
コト・モノの歴史、背景、技法、エピソードなど、より深い情報を伝えられるガイド
をめざし、約270名が研修を受講。
・2020年度は「サステイナブル」をテーマに、ＳＤＧｓの基本から、サステイナブルな
視点で県内の観光資源を語るための研修を実施。
・受講者は、OTAとのマッチング・契約を行った上、上記１「着地型体験ツアー」のガイ
ドとして活躍。
・県のWebサイトにガイドのプロフィール紹介ページを設け、直接予約が可能。

■岐阜県インバウンド向けWebサイト「VISIT GIFU」 https://visitgifu.com/
■体験コンテンツ予約ぺージ https://visitgifu.com/see-do/activities-tours/
■外国語観光ガイド予約ページ https://visitgifu.com/travel-guides/
■アクティビティ予約サイト https://www.govoyagin.com/ja/pages/gifu

３ 教育旅行誘致に向けた冊子の制作
○コロナ禍で変化する教育旅行の形に一早く対応し、国内外からの誘客を促進
・目的が多様化する教育旅行を誘致するため、「サステイナブル」な視点で岐阜県の観
光資源を学習する冊子を制作。
・修学旅行生の使用だけでなく、修学旅行前の学年においても、しっかりとＳＤＧｓに
ついて事前学習できる内容。
・アフターコロナにおける海外からの教育旅行誘致も見据え、日・英表記で作成。
・冊子は、2021年3月下旬に完成予定。4月以降、県Ｗｅｂサイトからもダウンロード
可能。
・県Ｗｅｂサイトにアクセスしたユーザーデータを分析し、今後の誘致戦略に活用。

４ サステイナブル・ツーリズムの推進に向けて
○持続可能な観光地経営のレベルアップ及び国際的評価の取得
・世界持続可能観光協議会 （GSTC：Global Sustainable Tourism Council）の基準や、
観光庁「日本版持続可能な観光ガイドライン」（JSTC-D：Japan Sustainable Tourism
Standard for Destinations）等を参考とした岐阜県版の指標を設定するため、2020年
度、観光のほか、環境、文化、農業など庁内関係部局を対象に、各々が設定する指標
や計画等をヒアリング。あわせて、県内各地域におけるSDGsに関する取組事例につい
て調査を行い、それらをとりまとめた報告書を作成。
・2021年度は、調査報告書をベースに専門家からアドバイスを受けながら、UNWTO（国
連世界観光機構）のネットワーク「INSTO（International Network of Sustainable
Tourism Observatories）」加盟をめざす。
・観光庁の「JSTS-Dモデル事業」にエントリー。国際的評価や国際認証取得をめざす。

○ＳＤＧｓの取組を加速させるため、2021年度新たに専門組織を設置
・清流の国推進部 清流の国づくり政策課内に「ＳＤＧｓ推進室」を新設。
・観光国際局 観光企画課内に「サステイナブル・ツーリズム推進係」を新設。

■観光庁「日本版持続可能な観光ガイドライン」https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001350848.pdf

■岐阜県公式ホームページ
https://www.pref.gifu.lg.jp/index.html