多摩地域の魅力を発信する“農観連携”アプリを学生が開発 東京工科大学、稲城市などと連携し実証活動を開始


タクシーオーダーメイドツアーにおけるアプリ試用(3月17日、下野谷遺跡など3箇所を訪問)

 東京工科大学(東京都八王子市)は、学生が試作した多摩地域の魅力を発信する農観連携アプリ(注1)を発展させ、東京都稲城市観光課、稲城市観光協会、三幸自動車株式会社(本社:西東京市)などと協働して一般利用に向けた実証活動を4月よから始める。

 

同アプリは、地元の魅力を再発見するなど継続性のある地域活性化を目指し、「多摩地域マイクロツーリズムプロジェクト」(注2)コンテストにおいて、本学コンピュータサイエンス学部2年生4名のチームが提案したものです。2022年12月に行われた同最終審査会おいて優秀賞に選出され、マッチングした上記3団体とサービス実用化に向けた検討を進めています。

 

 

Webアプリ「たまさんぽ」による多摩地域の魅力発信サービスの実証

本アプリは、企画からお散歩アプリの試作、実地調査、稲城市観光課や商店会連合会との評価や解析などをもとに、1年近くをかけて開発されました。Webサイトにログインアクセスするだけで手軽に使うことができ、多摩地域の農作物の収穫体験イベントや収穫物、散歩中に見つけた景色、特産品、隠れた名店やグルメなどの写真投稿や共有を通じて地域の魅力を体感できます。また稲城市イメージキャラクター「稲城なしのすけ」と写真が撮れるAR(拡張現実)機能なども装備しました。4月から10月にかけて観光案内所「いなぎ発信基地ペアテラス」にてアプリ体験会などを定期的に実施するほか、観光施設など市内各地でのポスター掲示等を通じ、利用者拡大と情報発信の活性化を図ります。

 

オーダーメイド観光ツアーへのアプリ導入と新たな顧客体験向上の実証

三幸自動車株式会社と連携し、同社の“地域魅力発見”をテーマとしたタクシーオーダーメイド観光サービスへの同アプリ導入を図ります。アプリのAR機能を使って周遊先にちなんだキャラクターなどと参加者を合成して記念撮影するなど、ICT活用による新たな顧客体験を生み出すことを目指します。3月には学生がモニターツアーに参加しアプリの試用や同社との意見交換を実施、今後も実証活動を通じて実用化に向けたアプリの改良などを進めてまいります。

 

タクシーオーダーメイドツアーにおけるアプリ試用(3月17日、下野谷遺跡など3箇所を訪問)

 

(注1) アプリ情報サイト(https://sites.google.com/edu.teu.ac.jp/tamaconection2022/

(注2)         同実行委員会(多摩市、稲城市、八王子市、日野市、多摩大学総合研究所、京王観光株式会社)が主催する、令和4年度多摩・島しょ広域連携活動助成事業。長期コロナ禍の影響を受けている地域経済の現状を踏まえ、次世代を担う大学生等のチームを対象に、郊外住宅地を有する都市における課題を踏まえたマイクロツーリズムのアイディア企画を公募、自治体・観光協会・地元事業者と連携した実用化を目指します

 
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