国土交通省は全国17カ所の国営公園のうち、12カ所で入園料を見直す。小中学生は無料、旅行商品に団体料金を適用―などが柱で、4月1日から実施する。来年3月まで1年間試行し、実績や利用者の反応などを探り、適正な入園料のあり方を検討する。
同省は国営公園などを訪れる入園者を2020年度に4800万人にする目標を掲げており、今回、利用者増を目指した施行に踏み切った。残り5カ所のうち、飛鳥・平城京跡歴史公園(奈良)など4カ所は現在でも入園料を徴収していないという。
4月から原則80円としている子ども入園料を無料にする一方、高校生以上の大人は410円から450円に値上げする。団体料金は現状「20人以上が対象」としているが、「公共交通機関や旅行会社などが販売する旅行商品に団体料金を適用」に変更する。
また、これまでなかった「2日間通し券」を新たに設け、料金は大人一般で500円とした。
対象となるのは、滝野すずらん丘陵公園(北海道)、みちのく杜の湖畔公園(宮城)、常陸海浜公園(茨城)、武蔵丘陵森林公園(埼玉)、昭和記念公園(東京)、越後丘陵公園(新潟)、アルプスあづみの公園(長野)、明石海峡公園(兵庫)、備北丘陵公園(広島)、讃岐まんのう公園(香川)、海の中道海浜公園(福岡)、沖縄記念公園(沖縄)。