国交省、ガーデンツーリズム6計画を登録


登録された計画の一つ「アメイジングガーデン・浜名湖」のはままつフラワーパーク

普及に向けホームページなどで情報発信

 国土交通省は5月28日、地域活性化と庭園文化の普及を図る目的で設けた「庭園間交流連携促進計画登録制度」、いわゆるガーデンツーリズム登録制度について、六つのガーデンツーリズム計画を第1回登録に決定したと発表した。国交省は今後、ホームページ(HP)や国内外の園芸博覧会などでPRする予定だ。
 
 ガーデンツーリズムは観光客を地方に呼び込む手段として欧米で普及。英国では各地の庭園を紹介するガイドブックも発行されており、政府も観光プロモーションを推進しているという。

 国交省は複数の庭園や公園などが連携し、一体となってアピールすることで魅力が高まると判断、登録制度を創設することにした。5月24日に審査会(委員長、涌井史郎・東京都市大特別教授)を開き、応募のあった10計画のうち、基準を満たした6計画を決定。30日、横浜市で登録証交付式を行った。

 登録されたのは、北海道ガーデン街道(大雪地域~十勝地域)、ガーデンネックレス横浜(横浜市)、富士・箱根・伊豆「皇室ゆかりの庭園」ツーリズム(神奈川県、静岡県)、にいがた庭園街道(新潟県)、アメイジングガーデン・浜名湖(静岡県)、宮崎花旅365(宮崎市)。

 北海道ガーデン街道は大雪、富良野、十勝にある、大雪森のガーデン、風のガーデン、紫竹ガーデンなど八つの庭園を結ぶ観光ルート(250キロ)を設定。共通チケットの販売やパンフレット、ホームページなどで集客に努め、入場者数は2009年で35万人だったのが、15年には55万人まで増えている。これまで、国際ガーデンツーリズム賞を受賞している。

 富士・箱根・伊豆「皇室ゆかりの庭園」ツーリズムは、恩賜箱根公園や三島市立公園楽寿園、沼津御用邸記念公園、秩父宮記念公園で構成。庭園管理者や自治体、民間事業者などで作る協議会を主体に、皇室ゆかりの庭園が連携して魅力を発信している。

 庭園を巡るツアーの企画や共同イベントの開催のほか、共通ポスターやチラシを作っている。

 にいがた庭園街道は、庭園や伝統建築、社寺の管理・営業団体に加え、温泉や宿泊施設、観光協会などで成るにいがた庭園街道ネットワークが主体となって展開している。現在、庭園巡りツアーや講座などを行っているが、今後はガイドの養成や庭園と着物ショーなどのイベント開催も視野に入れ、ガーデンツーリズムの普及に努める。

登録された計画の一つ「アメイジングガーデン・浜名湖」のはままつフラワーパーク
 

 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第37回「にっぽんの温泉100選」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2023年度「5つ星の宿」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第37回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2023 年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月22日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒