四国ツーリズム創造機構（会長・松田清宏ＪＲ四国相談役）は動画制作会社と連携し、ＣＧキャラクターが「Ｖチューバー」として観光資源の魅力を発信する動画を試験的に制作した。今後のインバウンド拡大の新たな手法として、活用を検討していく。
Ｖチューバーは「バーチャルユーチューバー」の略称で、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで動画配信を行う架空のＣＧキャラクターをいう。「若者層を中心に、人気上昇中のＶチューバーを全国に先駆けて観光ＰＲに起用する」と同機構。
先ごろ開催された「ツーリズムＥＸＰＯジャパン」の展示ブースで業界関係者や一般入場者に初公開するとともに、ユーチューブなどで配信を始めている。
動画は3分27秒で、四国の特産や名物をコスチュームに取り入れた女性キャラクターが愛媛のしまなみ海道や香川の父母ケ浜、徳島の鳴門のうずしお、高知の仁淀川などを紹介している。ナレーションは日本語だが、英語と中国語の字幕を付けている。
「アニメーションとは異なり、キャラクターが現実の人間のようにリアルに動くのが特徴」（同機構）。制作したのは高松市のＡＩｓｅｅｄ社。
今後はナレーションや字幕の多言語化などに取り組み、出展を予定している、欧州などで開催される国際旅行博の展示ブースで流す考えだ。
