気象庁は9日、山形、福島両県にまたがる吾妻山の噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)に引き上げた。再引き上げは客足にも影響を及ぼしそうで、観光関係者も成り行きを注視している。
吾妻山では5日ごろから火山性地震が多い状態で経過しており、同庁は「小規模な噴火の可能性があり、大穴火口からおおむね1.5キロの範囲では警戒が必要」と注意を呼び掛けている。
4月22日に引き下げられた警戒レベルは2週間ほどでしか持たなかった。吾妻山の周辺を走る磐梯吾妻スカイライン(28.7キロ)の31日の再開通は難しくなり、開通で観光客の増加を見込んでいた観光地からは失望の声も出ている。