ローソン、深夜帯の売り場省力化


42型バータイプディスプレイ

NECのデジタル技術を導入

 現在の小売業では人手不足の問題が大きな課題となっている。その中で、大手コンビニエンスストアのローソンは、深夜帯の売り場の省力化を図った店舗実験を始めた。実験店舗は、横浜市にあるローソン氷取沢町店で、NECのデジタル技術を用いた入店管理や関連する技術、サービスを導入した。

 具体的には、実験店舗の自動ドアの横に入店管理機器を設置し、利用者確認後に自動ドアが開く仕組みを採用。利用者は事前にローソンアプリに登録し、その後アプリ上に表示されるQRコードを読み取るなどして入店する。QRコードがない利用者は、入店管理機器に搭載されたカメラで顔を撮影。顔認証AIエンジンを用いた映像解析技術で人の顔と識別されると入店できる。

 併せて、自動釣銭機に対応した完全セルフレジや、店舗内状況が確認できる360度見渡せるドーム型ネットワークカメラなどを用いたクラウド型カメラサービスの導入を行った。

 「特に深夜帯の人手不足が深刻となる中、当社では、加盟店支援として、人手不足の解消と売り上げの維持を目標に対策を強化してきた。(NECの採用は)映像解析技術の高さ、実際の運用実績などを評価した」とシステム企画部の長澤拓弥部長。

 懸念も当然ある。盗難のリスクはもちろんだが、複数の利用者によるもめごとなどだ。そのために防犯対策も強化し、店舗入り口には、NECディスプレイソリューションズの42型バータイプディスプレイを設置した。店舗内映像をこのディスプレイに流し、店舗内トラブルを抑止する効果を狙った。

 ディスプレイは、天井が狭い空間にも設置しやすい約29センチメートル高と省スペース設計な上、24時間連続使用も対応。将来的にはデジタルサイネージ(電子看板)として使用することも可能だ。

42型バータイプディスプレイ

 

 
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