【調査データ】宿泊需要が回復、地域差は顕著 2023年延べ宿泊者数5.9億人


観光庁 宿泊旅行統計調査(速報値)

コロナ前の19年比0.5%減

 2023年の全国の宿泊施設における延べ宿泊者数は5億9275万人泊となった。観光庁の宿泊旅行統計調査の速報値。19年比は0.5%減となり、ほぼコロナ禍前の水準を回復した。ただ、地域別では、19年比がプラスだったのは12都道府県だけで地域差が目立った。延べ宿泊者数全体のうち、日本人延べ宿泊者数は4億7842万人泊で19年比0.4%減に回復。外国人延べ宿泊者数は1億1434万人泊となり、インバウンドの復活に伴って19年比1.1%減にまで回復した。

 延べ宿泊者数は、10連休のゴールデンウイークなどがあった19年に5億9592万人泊となり、現行の統計手法になって以来、過去最高を記録した。ところが、新型コロナウイルスの流行拡大を受けて、20年に3億3165万人泊、21年に3億1777万人泊に落ち込んだ。22年は4億5046万人泊だった。

 23年は、国の観光支援策「全国旅行支援」や新型コロナウイルスの感染症法上の分類の引き下げなどで、7月に19年同月比がプラスに転じた。8月はマイナスとなったが、9月以降はプラスで推移した。

 ただし、回復には地域差が見られる。23年の延べ宿泊者数を都道府県別に見ると、19年同月の実績を上回ったのは、北海道、栃木、埼玉、東京、神奈川、京都、大阪、兵庫、愛媛、高知、長崎、熊本の12都道府県。一方で35県がマイナスで、福島、福井、鳥取、宮崎の4県は20%以上の下げ幅となった。

 延べ宿泊者数の上位5地域(カッコ内は19年比)は、(1)東京都9731万人泊(23.2%増)(2)大阪府4935万人泊(4.1%増)(3)北海道3793万人泊(2.6%増)(4)京都府3189万人泊(3.7%増)(5)沖縄県3030万人泊(7.8%減)。

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