【データ】今後の訪日意向に関するアンケート調査


 LIFE PEPPERは22日、「今後の訪日意向に関するアンケート調査」の結果を公開した。

海外向けWebマーケティングや、インバウンド集客事業を行う株式会社LIFE PEPPER(本社:東京都中央区、代表取締役:冨永重人、吉田行宏)は、運営する日本好き外国人のためのSNSメディア『Rec Loc Japan(レックロックジャパン)』にて、日本に関心がある外国籍男女を対象に「今後の訪日意向に関するアンケート調査」を実施し、最新の調査レポートを2020年12月22日(火)より公開いたしました。( https://lifepepper.co.jp/inboundreport2020/ )
■調査実施の背景
新型コロナウィルスの世界的流行による観光産業損失はリーマンショックの約3倍という世界的経済危機にあり、消費者の海外旅行に対するニーズ自体も大きく変容しました。経済危機を最小に留めるためにも、観光産業を初めとして、旅行代理店、交通産業、飲食店、地域社会などが連携して人気観光国としていち早く観光客を呼び戻す取り組みが必要です。国ごとの特徴や訪日旅行を検討する外国人観光客のニーズに応えるために必要な取り組みを把握することで、日本の観光経済がいち早く回復する施策に役立てることを目的として海外在住外国籍男女を対象に「訪日旅行に関する意識・意向調査」を実施いたしました。

■調査サマリー

  • 全体の94%が「今後訪日したい」と回答。
  • 訪日時期は、「規制緩和後(29%)」と回答する人が最も多かった。
  • 全体的にコロナによって衛生意識が上がり、行動も変わっている。傾向として、東アジア圏の人が最もコロナに対する警戒心が強い。
  • 全体の78%の人が「コロナをきっかけに、都市部よりも地方へ優先的に訪れたい」と回答。
  • 人気の宿泊施設は温泉旅館や民宿!欧米豪エリアでは「温泉旅館(38%)」を希望する人が最も多かった。
  • 全体の89%の人が感染リスクを考慮して以前より念入りに情報を収集しプランを立てると回答。
  • 情報収集は各エリア(東アジア、欧米豪、東南アジア)において各々60%以上がweb上の媒体にて行われている。
  • 2019年12月に行った自社調査(※)における、「中華圏の訪日満足度ランキング」1位「買い物(43%)」に対し、本調査における同エリアの「メインにしたい訪日体験」で「ショッピング」は10%程にとどまった。
  • 2019年12月に行った自社調査(※)における宿泊施設利用率ランキング1位「ビジネスホテル(45%)」に対し、本調査のランキングでは1位「温泉旅館(18%)」となり、「ビジネスホテル」は6位(11%)と下がった。
  • オンラインチェックインなどの非対面接客を希望するか?という設問では「どちらかというと非対面接客を希望(33.6%)」が最も多く、非対面派は接触による感染リスクに、対面派は臨機応変な対応や信頼のおける接客に魅力を感じている。

「訪日外国人観光客の消費に関するアンケート調査」(株式会社LIFE PEPPER)
https://lifepepper.co.jp/news/inbound-data/

■今後の訪日意向

今後日本を訪れたいと回答した人が全体の95%という結果となりました。時期に関して、全体としては規制緩和後(29%)が最も多く、次いでニュースに上がらなくなったら(22%)となり、ニュースを頼りに一喜一憂する日々はもう少し続きそうです。直ぐにでも行きたいと回答した人は全体の15%、エリアでは東南アジア圏の割合が最も高く23%となりました。

■訪日を希望する理由

訪日希望の理由は日本の文化/歴史に興味がある(22%)、次いで食事(16%)となりました。
訪日の際メインにしたい体験は、寺院などの文化体験(26%)が最も多く、次いで温泉や自然散策が人気です。全体として「日本らしい体験」を求める人が多い印象です。2019年12月に行った自社調査における、「中華圏の訪日満足度ランキング」1位「買い物(43%)」に対し、本調査における同エリアの「メインにしたい訪日体験」で「ショッピング」は10%程にとどまる結果となりました。コロナ疲れや旅行が出来ない状況から、異文化を体験し知的好奇心を満たす訪日プランを希望する需要が高まると予想されます。

■訪日に対する不安やイメージ

コロナの影響を受けて避けたいと思う場所は、ナイトクラブ(22%)、次いでライブハウス/コンサート会場(20%)となり密閉された空間、人混みに不安を感じる人が多い結果になりました。マスクの着用、除菌設備は多く求められる他、特に屋内においては人混みにならない工夫や換気など、日本国内で提唱されているものとあまり変わらない印象です。
オンラインチェックインなどの非対面接客を希望するか?という設問では「どちらかというと非対面接客を希望(33.6%)」が最も多く、非対面派は接触による感染リスクに、対面派は臨機応変な対応や信頼のおける接客に魅力を感じていることが分かりました。
ネガティブなイメージに関しては、東南アジア(41%)を筆頭に、各エリアで物価が高そうと感じてる人が最も多く見られました。東アジアでは特に不安がないと回答した人が最も多い28%となり、日本に一定の信頼をおいているようです。言語対応に不安を感じる人も多く、対応が求められます。

■場所

全体の78%がコロナをきっかけに地方を優先的に訪れたいと回答しました。一方で、選んだ理由については地方、都市部ともに「ゆっくりできると思うから」が50%を越えており、「訪日体験」自体への癒やしのニーズが汲み取れます。また都市部を選んだ人の31%が「口コミなどの情報が取得しやすい」を理由にあげており、地方における情報不足を懸念しているようです。

■訪日の際の宿泊施設

全体の人気宿泊施設タイプは温泉旅館(18%)、次いで民宿(17%)と僅差でした。東アジアでは他国と比較してラグジュアリーホテル(26%)を希望する割合が高く、東アジアは衛生、欧米豪、東南アジアは価格と体験のバランスを求めていることが分かりました。2019年12月に行った自社調査における宿泊施設利用率ランキング1位「ビジネスホテル(45%)」に対し、本調査のランキングでは1位「温泉旅館(18%)」となり、「ビジネスホテル」は6位(11%)とニーズに変動が見られます。
 

※2019年12月実施の宿泊施設利用率ランキング(株式会社LIFE PEPPER)
https://lifepepper.co.jp/news/inbound-data/

■訪日に関する情報 

■総評
多くの人が人混みを避け、ゆったりと文化体験や自然散策を楽しみたいと感じており、地方都市に気運が高まる結果となりました。一方で、得られる情報の少なさを不安に感じている人も多く、感染症対策はもちろんですが、WebやSNSなどを駆使した的確な情報発信がポイントになると予想されます。宿泊施設に関しても以前より温泉旅館や民宿の人気が高く、宿泊も「日本的な体験の一部」と捉える人が多く注目が集まっています。
情報収集についてはWeb媒体やSNSを中心に行われていること、日々変わりゆく状況において最新の情報を得る必要があることなどから、施設、設備の紹介や近辺の観光スポットなど、継続的な情報発信をしていき訪日客が戻ってくるまでの導線をつないでおく必要がありそうです。その他オンラインチェックインや空席確認などの効率的な仕組みもうまく組み合わせられると訪日客のニーズをしっかりと掴むことが出来るのではないかと考察します。

※本調査を引用いただく際は出所を明示してください。
出所の記載例:株式会社LIFE PEPPER「今後の訪日意向に関するアンケート調査」

日本好き外国人のためのSNSメディア「Rec Loc Japan」とは
Rec Loc Japanは世界中の日本好き外国人が集まるSNSメディア。
「日本」を通して国境を越え、生活を豊かにしたい外国人ユーザーのニーズに対し日本の文化や日本食、日本旅行、日本の製品に関する情報を発信しています。同時に、日本企業様向けに業界屈指のエンゲージメント率で商品を日本好き外国人に伝える「Rec Loc Japan広告配信サービス」や海外現地のファン起点のリサーチ & プロモーション支援サービスを提供しています。流れの早いSNSにおいて常日頃から外国人ユーザーの動向を把握し、ニーズに応え続けることで好感と購買・集客へ繋がる新しいマーケティング戦略を提案いたします。
Rec Loc Japanサービス資料:https://lifepepper.co.jp/pdf/recloc_service.pdf
Instagram(Rec Loc Japan):https://www.instagram.com/recloc_japan/
Facebook(Rec Loc Japan):https://www.facebook.com/reclocjapan

Rec Loc Japanでは定期的に外国人の動向を調査するべくアンケートを実施しております。アンケート調査やRec Loc Japan広告にご関心がある企業様は、各担当営業または以下までお問い合わせください。(お問い合せ先:https://lifepepper.co.jp/about/contact/contact7/ )

■調査概要
調査設計・分析:株式会社LIFE PEPPER
調査名:「今後の訪日旅行に関する意向調査」
調査手法:インターネット調査
調査対象:10~70代の日本に関心のある外国籍男女
調査対象地域:オンライン全域(英語、繁体字、簡体字)
調査実施時期:2020年11月27日~12月2日
有効回収数:225サンプル
資料:https://lifepepper.co.jp/inboundreport2020/
PFD: https://lifepepper.co.jp/pdf/inbound_research.pdf


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