JTBは、国内旅行活性化キャンペーン「日本の旬」の2019年度上期(19年4~9月)の対象エリアを「国立公園」に決定した。対象エリアを特定の地域以外に設定するのは、今回が初めて。全国8カ所の国立公園を中心にスポットを当て、「自然との共生が育んだ日本文化」をテーマとし、国立公園ならではのさまざまな魅力と「過ごし方」を発信していく。
日本の旬は、「日本の魅力の再発見」をテーマに、各地の「旬」の魅力を掘り起こし、店舗やインターネットなどのJTBグループの全販売チャネルを通じて、地域の魅力を国内外に発信する取り組み。JTBは環境省の「国立公園満喫プロジェクト」に賛同する国立公園オフィシャルパートナー企業で、そのプロジェクトの一環として国立公園を対象エリアに設定した。
キャンペーンでは、政府や関係自治体、観光関連団体、観光事業者と協力し、現地の旅行客に向けて「便利な移動の仕組み」や「地域ならではの特典」「思い出に残る感動体験」「分かりやすい情報提供」などにより、新たな旅行スタイルを提案する。開発されたさまざまな仕組みはキャンペーン終了後も地域との連携により継続的に活用し、観光を通じた交流人口の拡大による国立公園のブランド化と地域活性化の実現を図る。
環境省が推進している国立公園満喫プロジェクトは、日本の国立公園を「ナショナルパーク」としてブランド化し、世界中からのあこがれの旅の目的地とする取り組み。日本の国立公園は、世界でも特徴的な「人の暮らしと共にある国立公園」として、「その自然には、物語がある Stories to Experience」をブランドスローガンとして掲げる。先行的、重点的に取り組む地域として全国8カ所の国立公園(阿寒摩周国立公園、十和田八幡平国立公園、日光国立公園、伊勢志摩国立公園、大山隠岐国立公園、阿蘇くじゅう国立公園、霧島錦江湾国立公園、慶良間諸島国立公園)を指定している。