JR九州投資を設立
JR九州は5日、地域特化型ファンド「合同会社 JR九州投資」(資本金30万円)を設立した。九州に事業基盤を置く中小企業などに投資を行い、投資先企業の事業継続とさらなる成長を支援し、地域の発展と成長につなげる取り組みを進める。
ファンドでは、(1)少子高齢化進展などに伴う後継者不足やコロナ禍における企業業績の悪化など、地域課題の解消(2)従来のM&Aに加え、より柔軟かつ機動的な投資形態を持つことによるJR九州グループの主力事業の強化および事業領域の拡大(3)ファンド事業への参画によるJR九州グループの収益機会の拡大―に取り組む。
取り組みは、JR九州グループとジェイ・ウィル・グループ(JWグループ)との共同投資のスキームによるもの。投資対象は、九州に事業基盤を置く中小企業、地域に根差した商品やサービスを提供する企業の株式などで、投資総額は50億円。JR九州企業投資とJWグループが運営するファンドが共同で出資し、投資先の株式などを引き受ける受け皿会社を設立する。出資などを行った後には、投資先のニーズに応え、JR九州グループとJWグループから人的支援などのサポートを行い、事業運営を支援する。また、投資先の成長に向けたM&A支援、成長投資などについてもサポートする。