全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)のシルバースター部会(中村実彦部会長=長野県・ホテル五龍館)は6月22日、東京の砂防会館で総代会を開いた。平成30年度事業として、HACCP(ハサップ)による食品の衛生管理を啓蒙(けいもう)する手引書を作成することを決めた。
HACCPは食品を扱う事業者が食中毒菌汚染や異物混入を防ぐために加熱や包装などの重要な工程を継続的に監視、記録するシステム。旅館・ホテルを含めた食品を扱う全ての事業者にHACCPの導入を義務付ける改正食品衛生法が6月7日に可決、同13日に公布された。公布日から2年以内に施行される。
部会では、日本食品衛生協会などとともに旅館・ホテル向けのHACCP対応手引書を来年3月末まに作成し、シルバースター登録施設などに配布する予定だ。
中村部会長はこのほか、高齢者や障がい者など、全ての人が支障なく旅行できるユニバーサルツーリズムの促進に向けた取り組みを行う考えを述べた。
シルバースターは高齢者など全ての人に優しい設備やサービスを備えた宿の組織。現在の登録数は771軒。
中村部会長