新たな青森の旅・十和田湖広域観光圏協議会と浅虫温泉旅館組合、おがわら湖温泉旅館組合などは16日、浅虫、八甲田、奥入瀬、小川原湖、三沢の5エリアで温泉巡りが楽しめる事業を開始した。実証実験を経ての本格的なスタートだけに関係者の期待も大きい。
この事業は青森県市町村振興協会の支援を受け実施。1枚1千円で「青の森 湯巡愉札」を販売する。愉札には4枚のシールが貼られており、5エリア内のさまざまな温泉で使用できる。有効期限は初回利用時から6カ月間で、今回は500枚を用意した。
参加した旅館・ホテルは浅虫13軒、八甲田1軒、奥入瀬4軒、三沢2軒、小川原湖4軒の計24軒。「今後も増える可能性はある」と同協議会。エリアごとに特典を付けており、例えば浅虫では浅虫水族館の入館券を100円引きで提供する。
実証実験は昨年9月〜今年2月に実施。1500円で3枚のシールを貼った愉札を300枚用意したが、情報発信不足に加え、使い勝手が悪く、販売個所も少なかったことから、100枚程度の販売枚数にとどまった。
実験結果を踏まえ、新たに2エリアを追加することで広域での利用を可能にすると共に、青い森鉄道やJRバス東北などの協力を得て、販売個所も拡充した。「500枚はともかく、できるだけ多くの枚数を販売したい」と意気込む。
同協議会は08年7月に発足。青森市や八戸市、七戸町など8市町で成っている。「地域の自然と生活を体感させる環境と共生した広域観光圏づくり」を共通コンセプトに、新たな観光スタイルの発信や宿泊滞在の拠点機能の強化、体験プログラムの充実などを図っている。
湯巡りのパンフレット