阿蘇市とANA総研、地震からの復興へ協定締結


調印後に握手する岡田社長(左)と佐藤市長

 熊本県阿蘇市とANA総合研究所(ANA総研)は4月21日、熊本地震からの復興に向け、包括連携協定を締結した。阿蘇市の観光資源の活用などを通じて地域活性化に共同で取り組む。その一環として、ANA総研などが温泉と食を体験できる「ONSEN・ガストロノミーウォーキングイベント」を実施する。

  4月21日に開催した包括連携協定の調印式、イベントの発表会で、ANA総合研究所の岡田晃社長は「阿蘇市とは2011年から3年間地域づくりを一緒に行い、関係を深めて来た。協定の締結をきっかけとして、ANAグループのリソースをすべて使って震災復興に取り組みたい」とあいさつした。

 阿蘇市の佐藤義興市長は「熊本地震で大事なものが多く失われたが、今は新しい絆や連携が生まれた。イベントを通じて参加者におもてなしをして、復興への第一歩を踏み出したい」と意欲を示した。

 ウォーキングイベントは、ANA総合研究所とぐるなびが立ち上げたONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構が主催。温泉を中心に、食、文化の魅力をウォーキングを通じて体験してもらう。第1弾として、5月20日に阿蘇内牧温泉で実施する。

 内牧温泉街をスタートし、足湯や阿蘇の外輪山、田園風景を楽しみながら8キロのウォーキング。途中にあるガストロノミーポイントで、地鶏ブランドの阿蘇大王の炭火焼や郷土料理などの食を提供する。参加料金は2千円。定員は300人。参加料金は、諸経費を除き、阿蘇神社の再建費用として寄付する。

 また、5月27日には天草下田温泉で同様のイベントを実施する。

 イベントについて、ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構の見並陽一理事長は「復興支援イベントとして素晴らしいものを作り上げることができた。熊本の観光促進と地域創生につなげたい」と述べた。

 イベントに特別協賛する全日本空輸の平子裕志社長は「阿蘇市とは新入社員の研修で交流を行っている。阿蘇の魅力を日本、世界の人に知ってもらうきっかけとなれば」と語った。

 
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