関心高まるヘルスツーリズム 女性や企業が熱い目

  • 2018年11月26日

 健康をテーマにした旅「ヘルスツーリズム」。自然豊かな環境の中で心と体を休めることで、生活習慣を見直すきっかけになるとして、働く女性や従業員の健康を重視する企業から注目を集めている。さまざまなプログラムも作られ、旅行商品として売り出す自治体も出てきている。ヘルスツーリズムの“今”を追った。

 NPO法人の日本ヘルスツーリズム振興機構と、一般社団法人の日本規格協会、日本スポーツツーリズム推進機構の3者で構成されるヘルスツーリズム認証委員会は9月25日、第1期分として、17のプログラム=表=に対し「ヘルスツーリズム認証」を交付した。

 認証は同委員会が2018年度から始めた制度。旅のプログラムが楽しく安全・安心で、健康回復や増進につながるかを評価し、旅する人の参考にしてもらうもの。第2期の交付は12月ごろを予定している。

 認証を受けた、大分県竹田市と市観光ツーリズム協会のプログラム「こころ・からだ よみがえる 健康ながゆ旅」は温泉と自然散策を組み合わせたウオーキングツアーで、すでに旅行商品として販売している。

 ツアー参加者は長湯温泉療養文化館「御前湯」の温泉利用相談室で専門の相談員によるチェック(血管年齢やストレス度など)を受けた後、ガイドと長湯ダムを散策して有酸素運動を。パワースポットの神社での森林浴、飲泉をし、昼食は有機食材を使ったヘルシー料理。最後は温泉に入り、心身のチェックを受け、アドバイスをもらうという行程。

 旅行代金はガイド料や飲食代、入浴料込みで1人4860円。出発日は11月9日~12月9日と来年3月1日~4月14日の毎日。「色彩豊かなコースを歩きながら、旅の喜びと健康への気づかいを感じてもらえれば」と市商工観光課。

 岡山県玉野市の玉野コミュニティ・デザインの「たまの海走浴」は、競輪バンクを90分ほどサイクリングし、地元食材を使ったヘルシーメニューの昼食や45分のウオーキングなどのプログラム。「瀬戸内の多島美の雄大な景色を眺めながらさまざまな体験で、心も体もリフレッシュ」とアピールしている。

 国はヘルスツーリズムを病気予防や健康増進のための「健康寿命延伸産業」と位置付けている。健康志向の高まりを受け、成長市場といえなくもない。

 社員の健康促進や生産性向上のため、ヘルスツーリズムに参加させる企業も増えている。サンスターは徳島県と連携してヘルスツーリズムツアー「健康道場ツアー~阿波遍路と葉っぱのまち徳島・上勝コース~」を共同開発し、認証取得を目指す。

 ヘルスツーリズムは地域の資源を生かした旅の提供であり、豊かな自然と温泉、地元ならではのヘルシー食材などを組み合わせればプログラム化できそうだ。大きな投資が必要ないのも魅力的であり、まさに観光関係者の腕の見せどころといえるのではないか。


     

 
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