
長野県は1日、東京都内で「学習旅行誘致説明会」を開催した。主催は県観光機構で、県内の旅館・ホテルなどの観光事業者約30社と旅行会社が参加した。県の恵まれた自然環境を生かした本物体験や人々とのふれあいなど、心に残る学習旅行プログラムを紹介。松本、白馬両支部による誘客PRに加え、観光事業者と旅行会社による個別商談会も催された。
冒頭、長野県観光機構販路・市場開拓部の岩本文成部長=写真=が登壇、県の現状を説明した。コロナ禍の中、県の特徴ともいえる夏の合宿の取り消しが多いと指摘。ただ、最近は県内、隣接する県からの修学旅行が増えているとした。
併せて、「安全・安心な修学旅行等サポート事業」の概要を紹介した。これは、県内で実施される修学旅行や、合宿などに対し、新型コロナウイルス感染症対策として、密を避けるためのバスの台数や、宿泊部屋を増やす場合の追加経費に対して助成を行う制度。1日時点で、県外391校、県内226校の申し込みがあり、申請額は2億円を突破したと報告した。
西澤賢一郎課長は、志賀高原、菅平高原、松代、白馬などで展開されている「SDGs教育プログラム」を紹介。長野県ならではの太古の原生林が残る自然の中での環境学習や、五感で森と親しむネイチャートレイル、郷土食やみそづくり、農業体験などの多彩なプログラムを紹介した。併せて、今後はウェブを用いたSDGs教育セミナーを実施すると発表した。