近畿日本鉄道はこのほど、来年3月21日に大阪難波駅(大阪)と近鉄名古屋駅(愛知)から、賢島駅(三重)を結ぶ新型観光特急「しまかぜ」=写真=の運転を開始すると発表した。来年の伊勢神宮式年遷宮にあわせたもの。
しまかぜは志摩に吹く風の爽やかさをイメージして命名。運行日は水曜日を除く毎日(春休み、夏休みなど水曜日に運行する日もある)。
車両はすべてのシートの幅を広く取り、3列配置とした。シートピッチも従来特急よりも格段に大きい125センチを確保した。シートには本革を使用。電動レッグレストも装備した。鉄道車両としては初めてシート背もたれにエアクッションを設置し、腰部の硬さを調整するランバーサポート機能やリラクゼーション機能を備えている。また、需要が高くなっているコンセントも設置した。
このほか、グループ旅行向けの大型テーブルを備えた「サロン席」、寝台車を除いて日本最大の広さのある個室車両「和風個室」「洋風個室」もある。先頭と後尾の車両は大きなガラスを配した見晴らしのよい「展望車両」や、2階建てで軽食が楽しめる「カフェ車両」を連結した。
ダイヤは平日の場合、大阪難波駅発は10時40分頃、賢島着は13時10分頃(所要時間約2時間30分)。近鉄名古屋駅発は10時20分頃、賢島着は12時30分頃(所要時間約2時間10分)。それぞれ1日1往復する。
料金は大阪難波駅〜賢島駅は4810円、近鉄名古屋駅〜賢島は4480円。個室を利用する場合は別途個室料金(1室1千円)が必要。